こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
アウトドアショップでの定員さんとお客さんの会話。
定員さん:「この幕はスカートがないのでお勧めできないですね~」
お客さん:「幕?スカート?かっこいい言葉だけど何ですか?」
こんな会話に代表されるように、キャンプではおしゃれで、かっこいい用語があるんです。
ここでは、おしゃれで、かっこいいキャンプの用語をシーン別に解説します。
知っているようで意外に知らない用語もあるかと。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
『キャンプスタイル』で使う用語
まずは、キャンプスタイルでよく使う用語から紹介しますね。
ハイスタイル vs ロースタイル
キャンプスタイルには大別して、「ハイスタイル」と「ロースタイル」があります。
簡単にいうと「テーブルやチェアの高さが高いか?低いか?」で、こんな↑特徴があります。
ロースタイルの特徴
- 見た目がオシャレ
- 車載時にコンパクト
- 焚火で料理する際に便利
ハイスタイルの特徴
- ロースタイルだと腰が痛い人には必須
- 立った状態で調理しやすい
- 立ったり座ったりが楽ちん
最近はお洒落度からロースタイルが主流ですが、自分のキャンプシーンを想像して選択した方がよいです。
お座敷スタイル
キャンプチェアを使わず、レジャーシートなどを敷いてその上で過ごするスタイルのこと。
冬キャンでテントの中にこたつを持ち込む強者も。
ソロキャン
一人で行くキャンプのこと。
他人に気兼ねせずに、ひとりでボ~~ッと自由な時間を過ごせることが魅力で、最近、流行ってますよね~
ファミキャン
家族で行くキャンプのこと。
最近はコロナで大流行中のキャンプスタイル。
グルキャン
友達家族などと複数のグループで行くキャンプのこと。
例えば「今度グルキャンしようよ!」って感じ。
グランピング
グラマラス(魅惑的)なキャンピングのこと。
キャンプ用品から食材や食器まであらかじめ用意されているプランが多く、アウトドアを身近に感じれるホテルみたいなもの。
キャンパーからすると邪道だというイメージもありますが、これも世の中の流れかもしれませんね~
デイキャン
宿泊なしで日帰りでキャンプをすること。
奥様が不安に感じるキャンプ場での宿泊がないので、気軽に楽しむことができるので、キャンプ初めての方はデイキャンから始めてもいいかも。
冬キャン
冬に行うキャンプのこと。
冬にキャンプしたことのない人には想像もつかないかもしれませんが、一度ハマると抜け出せないのが冬キャン。
筆者もその一人で、こんな↓記事を書いていますので読んでみて下さい。
雪中キャン
冬キャンのワンランク上で、雪が積もる環境の中で行うキャンプのこと。
テント下の環境や防寒対策など、ハードルは高いですが、経験するとその非日常感にハマること間違いなし。
車中泊キャン
タープだけで夜まで外で過ごして、就寝は車内というスタイルのキャンプのこと。
テント設営/撤収の手間が要らず、野生動物対策や防犯にもなるし、一石二鳥のキャンプスタイル。
野営
キャンプ場でも何でもない場所(山の中とか)でキャンプをすること。
管理されているキャンプ場では感じられないサバイバルに近いアウトドア感を楽しめるが、消防法(焚き火をする場合)や森林保護の関係もありグレーゾーンなので、その是非は問われるところ。
ベランピング
自宅のベランダで行うグランピングのこと。
キャンプ始めたいな~って方にはおすすめですが、近隣の方への配慮はお忘れなく。
フリーサイト vs 区画サイト
キャンプサイトには、大別して「フリーサイト」と「区画サイト」があります。
フリーサイトは広場の中の好きな場所にテントを立てるスタイルで、区画サイトはここからここまでが僕達の陣地です~って区画分けされたサイト。
解放感はフリーサイトがいいですが、ロケーションのいい所は早い者勝ちという部分もあり、個人的には区画サイトがおすすめ。
電源サイト
サイト内に自分専用の電源があるサイトのこと。
電源装置を付ける関係もあり「区画サイト」の中に「電源サイト」があるって感じ。
電源サイトは、冬キャンなどで電気毛布や電気ストーブが使えて重宝します。
『設営/撤収時』に使う用語
ここでは、テントを設営/撤収する時によく使う言葉に絞ってよく使う用語を紹介します。
ガイロープ
テントやタープを自立させるための紐のこと。
ガイライン・張り網・細引きとも言いますが、「ちょっとそこのガイロープを取って!」とか友人に声を掛けるとかっこよくないですか?
ショックコード
ポールの中に入っている伸縮性のあるゴムロープのこと。
これ以外に厄介な代物で、経年変化で伸びきることありますので、キャンプに出掛ける前には要チェックです。
もし、新しいショックコードは山屋さん等で切り売りしてます。
ペグダウン
ペグを地面に打つこと。
ペグダウン用のハンマーはペグハンマー。
なお、ペグを抜くことは何故かペグアップとはいわず、ペグアウトという。
ソリステ
ソリッドステークの略で、スノーピークが販売している鍛造ペグの愛称。
かたい地面のサイトでも、バシバシとペグダウンできる最強の武器で、10本ぐらい別持ちしておくと便利です。
初張り
新しく買ったテントを初めて張ること。
初張りはお気に入りのキャンプ場で是非っ。
小川張り
キャンプ用品の老舗ogawaが考案した「タープ」の張り方を「オガワ張り」という。
ogawaキャンパルのシステムタープについているセッティングテープを利用して、タープのポールの内側にテントを入れ込んでしまう張り方。
雨に濡れずにテントとタープ間を移動できる上、省スペースにもなるので、強者間ではよくいわれています。
『テント』で使う用語
ここでは、テントにまつわる用語について紹介しますね~
幕
テントのこと。
テントを張ることを「幕を張る」といったり、「新しい幕買っちゃった」など、いろんな使い方をしますね。
フライ
テント本体を覆う薄い布(ナイロン・ポリエステルなど)のこと。
フライとインナーの間にできる空気の層で、テント内の温度や湿度を維持し、結露も防ぐことができる。
なので、快適なテント生活を維持する上でもっとも重要なものだといってもいいかもしれません。
インナ―
ダブルウォールタイプのテントでフライの内側に張るテントのこと。
本体はウォール(側壁)とフロアシートで構成されており、ポールによってその立体形状を維持するもので、テント構造を維持する上で、最も大事なものです。
アウター
フライのことで、インナーと対峙して「アウター」って呼ぶ人も多い。
グランドシート
テントの床布と地面の間に敷くシートのこと。
フットプリントって呼んだりすることも。
テント本体の床部が傷つかないようようにするもので、テントメーカーから出ているものもあるが、高価なのでブルーシートで代用する人も。
インナ―マット
グランドシートがテントの下に敷くものに対し、インナーマットはテントの内側(床部の上)に入れるもの。
どちらも必須だといってもいいでしょう。
1ポールテント
1本のポールで立てられるテントの総称。
形は三角錐で、近年はグランピングなどのおしゃれなキャンプスタイル。
ドーム型テント
柔軟性のあるフレームをアーチ状に曲げて居住空間をつくる半球状のテントの総称で、最もスタンダードなタイプのテント。
風雨に強く軽量なので登山用として普及したが、現在のキャンプ場ではこのタイプが主流ですよね。
2ルームテント
見た目は1つのテントだが、中はリビングスペースと寝るためのスペース(インナーテント)があるテント。
雨の日でも快適に過ごせる広さがあり、冬キャンには必須といってもいいかもしれません。
前室
インナーテントとフライシートの間にある空間のこと。
ただ、最近は2ルームテントが主流になってきているので、登山テント以外では「前室」の概念がなくなってきています。
ベンチレーション
通風や換気をよくするための小窓みたいなもの。
暑さ対策だけではなく、冬キャンでストーブを使用する場合など一酸化炭素中毒を避けるために非常に重要な部分。
キャノピー
テントの出入り口のひさし部分の名称で、フライの一部分をポールで張り出させるケースが主流。
オープンにしてポールで立ち上げ日射を遮ったり、雨天時はテントへの出入りを容易にするなど快適に過ごすために重要なもの。
スカート
フライの下から地面まで伸びているカーテン状の生地のこと。
雨のテントへの侵入を防ぐ重要なもので、決して、女性の衣類のスカートではないです。
『タープ』で使う用語
レクタタープ
展開した形が長方形のタープのこと。
正方形は「スクエアタープ」と呼びます。
形がシンプルなので、最近はあまり見ないですが、アレンジのきく自由度の高いタープ。
ヘキサタープ
展開した形が六角形のタープのこと。
形が美しいこともあり最近のタープの主流で、タープを貼っている方の殆どがこれ。
スクリーンタープ
タープでありながら側面も覆うことができる優れもの。
タープの解放感は保ちながら一定のプライバシーを確保できます(天気のいい時はフルオープンも可能なものも)。
この中でストーブを使ったりして寒さしのぎができることもあり、冬キャンでは必須のアイテム。
僕がキャンプ始めた頃は少なかったが、最近はテントと接続できるものやタープ内でインナーテントを張れるシリーズ商品もあり、選ぶのに一番苦労する代物かも。
ウィングタープ
ひし形をしている小型のタープのことで、目の前がフルオープンで抜群の解放感あり。
最近、流行っているソロキャンのワイルド派で主流となりつつある。
カーサイドタープ
車の側面やバックドアに取り付けて設営するタープのこと。
オートキャンプ場で車中泊したい方に、車の横や後ろをリビングスペースとして使用できるので、とても便利です。
リビングスペースとまではいきませんが、車中泊で雨天時の出入りを楽にしたいこともあり、こんな↓カーサイドタープを自作しましたのでよかったらどうぞ。
『キャンプ装備』で使う用語
マミー型シュラフ
エジプト遺跡のツタンカーメンみたいな人の形をしたシュラフのこと。
頭まですっぽりと覆うことができ無駄なスペースがないので登山のテント泊では普通だが、オートキャンプでは少しストイックすぎるかもです。
封筒型シュラフ
字のごとく封筒のような形状のシュラフのこと。
ゆったりとしているので布団に近い使い心地で寝返りもうてるが、体への密着性がない分だけマミー型と比べると保温性が落ちます。
マミー型に比べて収納時の大きさが大きいので登山のテント泊には使えませんが、オートキャンプではこちらが主流のようです。
僕はスノピの「オフトン」を持ってますが、呼び名の通りオフトンです(笑)。
コット
キャンプ等で就寝時に使用する折り畳み式の簡易ベッドのこと。
アルミなどの支柱にコットンの生地を張った軽量&コンパクトな構造で、地面の、地面に接しないためゴツゴツが気にならず、冬は温かく、通気がよいので夏は涼しく過ごせる。
また、簡易テーブルとして使え便利な逸品。
マントル
ランタンの光源部分で、繊維を編んだ袋状のもので、ランタンの心臓部分。
ライターなどを使ってマントルを炙る「空ら焼き」が必要で、デリケートな代物で破れたりするため、予備のマントルを必ず持参して下さい。
グローブ
野球のグローブではなく、マントルを保護する耐熱ガラス製のカバーのこと。
「ホヤ」と呼ぶこともある。
フジカ
フジカ・ハイペットの略称。
日本製でシーズンになると1ヵ月以上の待ちがでる超人気のストーブ。
コンパクトサイズながら高火力で、見た目もオシャレなことからキャンパーからの絶大な支持を得ている。
アルパカ
フジカを模して作られた韓国製のストーブ。
火力も強くフジカに比べて安価なこともあり人気上昇中。
ランスト
トヨトミから出ているランタンを大きくしたようなユニークなストーブ。
最近、スノピからOEM発売もされてます。
名称は愛用者の筆者が勝手に読んでいるもの(;^_^A
武井バーナー
キャンパー憧れの石油ストーブ。
コンパクトでありながら火力は超絶大で、ベテランキャンパーからの支持が高い逸品。
ホワイトガソリン(白ガス)
ランタンや調理器具に使われる純度の高いガソリン燃料で、ガスボンベに比べ火力が強いもの。
「白ガス」と呼ばれることもある。
ポンピング
ホワイトガソリンの燃焼器具の着火前に行なう加圧作業のこと。
結構しんどいが、100回弱行うと完璧。
スノピ
アウトドアメーカーの「スノーピーク」を略した隠語。
ネットでよく使われています。
『キャンプ料理』で使う用語
ジャグ
キャンプで水など飲み物をいれる取っ手のついたタンクのこと。
「ウォーターサーバー」と呼ぶことも多く、折りたたみ式などいろんな種類があります。
シーズニング
ダッチオーブンやスキレットなどの鋳鉄鍋を使い始めす際に、メンテナンスで行う作業のこと。
鉄の表面に油をなじませて皮膜を作り、焼きを入れて鍛えあげていくことで、面倒だが長く使う上でとても重要な作業。
CB缶
いわゆる「カセットボンベ」のことで、家庭で鍋をする時に使うカセットコンロの細長い見慣れたガス缶のこと。
OD缶
「CB缶」と違い、寒い時期など屋外で使用する時に火力が弱くなることが起きにくいガス缶(Out Door缶)。
登山の調理器具では必須のもの。
直火(じかび)
地面で直接焚き火をすること。
ワイルド感を味わえるが、キャンプ場では禁止されていることが多く、ルールをきちんと確認してから楽しむようにしましょう。
なお、直火NGの場合は焚火をする際は「焚き火台」が必須。
ビア缶チキン
丸鶏の蒸し焼きのことだが、ビールの入った缶の上に丸鶏を被せて調理するという独特のスタイルのもの。
ワイルド感たっぷりなだけではなく、表面はパリッと、中はしっとりといったジューシーな食感がうれしい。
まとめ
以上、おしゃれで、かっこいいキャンプの用語をシーン別に解説しましたがいかがでしたか?
知っているようで意外に知らない用語もあったかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。