こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
ネパールとインドの国境にある、カンチェンジュンガ。世界で3番目に高い山。
当然、難易度は高く、登頂するには相当な技量と覚悟が必要なことは言うまでもありません。
最近は、エベレストと同様に、カンチェンジュンガの麓までトレッキングで行くツアーが組まれており、僕の知り合いも何人か行ってます。
ここでは、カンチェンジュンガのトレッキングツアーを徹底調査しましたので、紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
カンチェンジュンガは多くのトレッキングツアーが組まれている
ネパールとインドの国境にあり、標高は8586mと世界第三位の山(インドの最高峰)。
カンチェンジュンガとはチベット語で「偉大な雪の5つの宝庫」の意味を持っており、最高点を中心に半径20km内に7000m以上の高峰10座、8000m級のカンチェンジュンガ主峰と第II峰の2座がある。
2016年現在で、登頂者は187人。その内、40人が登山中に死亡しており、死亡率は22%で、エベレストの4%弱と比べると極めて登頂困難な山。
ただ、ヒマラヤの避暑地ダージリンの丘陵上から手に取るような近さで眺められることもあり、多くのトレッキングツアーが組まれています。
ここでは、トレッキングツアーに絞って、大手3社のツアーの特徴を調査しましたので、次に、紹介します。
西遊旅行
ツアー名:カンチェンジュンガ大展望 ヒマラヤ・トレッキング(HPはここをクリック)
- 日数:15日間
- 料金:458,000円
- 15名様限定・添乗員同行
- 日程:天候が安定する乾季のベストシーズン限定(10月17日(土) ~ 10月31日(土)、11月07日(土) ~ 11月21日(土))
- トレッキング中の荷物はポータや牛が運んでくれるので、トレッキングはデイパック程度を背負うだけの軽量装備でOK
大まかな日程とトレッキングのベストポイントはこんな感じ。最初から最後まで山の展望にこだわった日程ですね。
- 1 日目:東京からインド デリーへ【ホテル泊】
- 2日目:飛行機と車でインド国内を移動【ホテル泊】
ホテルはこじんまりとしているけど、瀟洒(しょうしゃ)な所のようですね。
- 3 日目:タシ・ビューポイントから朝日のカンチェンジュンガを展望し、車でトレッキングポイントまで移動【ホテル泊】
出発前にカンチェンジュンガの朝日を眺めて、あそこまで歩くんだ~って思う所なんでしょね。
- 4日目~7日目:カンチェンジュンガまでトレッキング【テント泊】
テントや食事は全て用意されているので、日本での登山と違って楽ちん。
テント泊での食事風景。食事は同行するコックさんが作ってくれるとのこと。王様になった気分かも。
7日目の朝はゾングリ・ビューポイントから朝日をこんな↓感じで見れるそうです。絶景っす。
- 8 日目:カンチェンジュンガ南壁ビューポイント往復トレッキング【テント泊】
カンチェンジュンガの麓まで歩くので、ド迫力。
- 9日目: 悪天候等に備えたトレッキング予備日&帰還【テント泊】
- 10 日目:帰還【テント泊】
- 11日目 :帰還【ホテル泊】
- 12 日目:ダージリンまで車で移動【ホテル泊】
ダージリンはご存じの通り紅茶の産地で、ヒマラヤの避暑地だそうです。
ここからのカンチェンジュンガの景色は有名。
- 13日目:早朝にヒマラヤの展望台タイガー・ヒルへ移動し、朝焼けの展望。その後、世界遺産のヒマラヤ鉄道トイ・トレインで観光【ホテル泊】
タイガー・ヒルから見るカンチェンジュンガの朝日。
世界遺産のトイ・トレイン。
- 14 日目:ダージリン~デリーへ車と飛行機で移動【機中泊】
- 15日目: 早朝に東京着、解散。
なお、参加にあたっての注意事項も記載されてました。
- 体力: 7時間以上歩く日や、急登が続く箇所もありますので、十分な体力が必要です。南壁ビューポイントは寒い深夜に行動を開始し、モレーン上の足場の悪い箇所を歩きます。
- 高度:最高宿泊高度は4,154m、最高到達地点は4,600mです。高所順応には充分配慮していますが、高山病の影響が十分に予想されます。
- テント泊:テント設営はすべてスタッフが行い、テント場は整備されていますが、十分な寒さ対策が必要です。
- 荷物:日本からはスーツケースでご参加いただき、現地で荷物を詰め替えます。7泊8日分の荷物(15kg以内/寝袋含む)が入るバッグをご用意ください。トレッキング中に使う、デイパックをご用意ください。
- テント泊の日数は7日と予備日も備えているようで、3社の中では一番オーソドックスなツアーの様に思えました。
- トレッキングを終えた後の観光は辛いなぁって思う方は、アルパインツアーのパターンをおすすめします。
- また、15日間は長すぎって方はアトラスツアーのパターンがいいかもしれません。
アトラストレック
秘境シッキム・カンチェンジュンガ展望トレックとダージリン12日間(HPはここをクリック)
- 日数:12日間
- 募集人員:15名(最少催行人員 6名)
- 料金:412000円~418000円(日程でやや違う)
- 日程:天候が安定するシーズン限定(2019年11月16日(土)~11月27日(水) 、2020年3月11日(水)~3月22日(日) 、2020年4月15日(水)~4月26日(日))
- トレッキング中の荷物はポータや牛が運んでくれるので、トレッキングはデイパック程度を背負うだけの軽量装備でOK
大まかな日程はこんな感じです。
- 1日目:成田・関西空港 発 デリー 着【ホテル泊】
- 2日目:移動【ホテル泊】
- 3日目:移動 【ロッジ泊】
- 4日目~5日目: カンチェンジュンガまでトレッキング【テント泊】
- 6日目: ゾングリ・ビューポイントから朝日を眺め、下山開始【テント泊】
- 7日目:トレッキングで下山【テント泊】
- 8日目:帰還後、ダージリンまで車で移動【ホテル泊】
- 9日目:ダージリン滞在(トイ・トレイン乗車、自由行動)【ホテル泊】
- 10日目:タイガーヒルで展望を楽しんだ後に、デリーへ移動 【ホテル泊】
- 11日目:デリー市内観光(世界遺産フマユーン廟など)【機中泊】
- 12日目:成田・関西空港着
- テント泊の日数は4日と3社の中でもっとも短く、それだけトレッキングの距離も短いようです。
- 西遊旅行のツアーに比べ日程が3日少ない分、カンチェンジュンガの麓まで行く行程がありません。
- ただし、トレッキング日数も少なくて済むというメリットもあり、体力的には楽かも。
- それ以外の内容は、ほとんど西遊旅行と同じ。
アルパインツアー
カンチェンジュンガの直下・大展望トレッキング 15日間(HPはここをクリック)
- 日数 15日間
- 最少催行人数:10人
- 料金:2020年3月現在は募集しておらず不明
- トレッキング中の荷物はポータや牛が運んでくれるので、トレッキングはデイパック程度を背負うだけの軽量装備でOK
大まかな日程はこんな感じ。
- 1日目:東京・大阪 発 デリー 着【ホテル泊】
- 2日目:ダージリンへ移動【ホテル泊】
- 3日目:ダージリン滞在(トイトレイン乗車など)【ホテル泊】
- 4日目:旧シッキム王国発祥の地ヨクサムへバスで移動【ロッジ泊】
- 5日目~9日目:トレッキングでカンチェンジュンガへ【テント泊】
- 10日目:カンチェンジュンガ南壁を仰ぐ峠を往復【テント泊】
- 11日目: トレッキング予備日【テント泊】
- 12日目:ゾングリ経由ではないトラバースルートで下山【テント泊】
- 13日目:帰還、バスでリゾート地ペリンへ【ホテル泊】
- 14日目:バスと飛行機でデリーへ【機中泊】
- 15日目: 東京・大阪着。
- テント泊の日数は8日と3社の中でもっとも長く、余裕を持たせている。
- 西遊旅行・アトラストレックのツアーはダージリンでの観光は帰国前ですが、アルパインツアーはトレッキング前。
- トレッキング後は疲れているので早く帰国したいって方は、アルパインツアーが良いかもしれませんね。
- アルパインツアーは、日本で初めてこのツアーを実施したところで、経験も豊富なようですが、現在募集していませんので、気を付けてください。
まとめ
以上、カンチェンジュンガのトレッキングツアーを徹底調査しましたが、いかがでしたか?
ツアーには各社の個性が出ておりり、自分の体力や好みに合わせて選択すればよいかと。
なお、ツアー日程や内容は変わる可能性あるので注意してください。