こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
冬キャンプは夏キャンプにない魅力がたくさんありますよね。
寒いですが、石油ストーブさえあれば、夏より冬の方が快適。
でも、テント内の石油ストーブは寝るときどうしてる?っていう疑問も。
結論からいうと、『消さない』のは絶対NGで、ここでは、その理由と対策を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
石油ストーブを寝るとき『消さない』は、絶対NG
テント内で石油ストーブ使う時は細心の注意が必要。
起きている時は、そんなに神経質になる必要ありませんが、絶対に避けなければいけないことは、これ↓。
テント内の石油ストーブは寝るとき『消さない』はNG
下部から外気が入ってくるテントなら消さなくても大丈夫、という方もおられますが、個人的には絶対NGだと思います。
なぜ、NGなのか、その理由を2つ紹介します。
『消さない』は、なぜ絶対NGなのか?
体験するとマジで怖い一酸化炭素中毒
石油ストーブは燃焼して暖をとるもので、換気が悪くて不完全燃焼になれば、少なからず一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素中毒の怖さを素人の僕が語るのもおこがましいので、専門家のサイトから引用します。
一酸化炭素中毒とは、一酸化炭素を吸い込んでしまうことで血液中の酸素が非常に少なくなってしまう、極めて緊急性の高い危険な中毒です。
一酸化炭素は、ものが不完全燃焼すると発生しやすくなります。そのため、換気が不十分な場所で火を使用することや、火災などが原因で一酸化炭素中毒となることが多いです。
一酸化炭素は危険なガスですが、臭いもなく色もついていません。そのため、一酸化炭素中毒を防ぐには、一酸化炭素が発生しやすい状況をつくらないことがとても重要です。
引用元: Medical Note:一酸化炭素中毒
一酸化炭素は、空気とほぼ同じ重さで「無色」、「無臭」、「無刺激」のため、見分けることが難しい気体です。
引用元: Medical Note:一酸化炭素中毒
初期症状として、「頭がフラフラする」、「顔が火照る」などといった症状です。しかし暖房をしている室内では、温度も高くポカポカしている状態であるため、フラフラしたり火照ったりしても、それがガス中毒による症状だと分からないことも多い
引用元: 一酸化炭素の危険
一酸化炭素中毒、マジで怖いですよね。
僕は倒れたことはありませんが、こんな↓体験したことあります。
真冬のテント泊で石油ストーブを使ってました。
換気はしっかりやってましたが、外で焚き火をして体が冷えたので、短時間でテント内を温めようとフルクローズに。
だんだん暖かくなってきて、酒を飲んでいたこともあり熟睡しちゃったんです。
ふと、目が覚めると一瞬ふら〜っと。
ん?飲みすぎたのかなぁ〜って思ったけど、あっ、一酸化炭素中毒??
フラフラしながら慌てて外に出て事なきを得た。
その時はたまたま目が覚めたのでよかったですが、もし目が覚めなかったらって思うと、ゾォ〜〜っとしました!!
そんな体験をすると、石油ストーブを使う時は十分な換気が絶対必要だと言わざるを得ません。
換気すれば大丈夫なのかっていっても、積雪などで換気が不十分になったりすると確実に天国行きになる。
キャンプで天国なんか行きたくないですよね?
なので、寝る時は石油ストーブは必ず消した方がいい(っていうか消すべし)。
テントは燃えやすい
二つ目の理由は、テントは燃えやすいという事。
特に、一般で使われているポリエステルは火には弱く、火の粉が当たるだけで一瞬で穴が開きます。
最近出回っているコットンやポリコットンなら、比較的燃えにくいですが、テント内には衣服やシュラフなど燃えやすいものがたくさんありますよね。
強風でテントが飛ばされることもゼロではありませんし、石油ストーブによる火災のリスクはゼロではありません。
起きていればまだ対処可能ですが、そんなリスクを犯してまで、寝る時に石油ストーブをつけておきたいって思うことはやめた方がいいと思います。
でも、消したら寒いですよね?
次に、自分が実践している寝るときの寒さ対策を紹介しますね。
僕が実践している寝るときの寒さ対策
ややマニアックかもしれませんが、寒がりの僕の実践している寝る時の寒さ対策はこんな感じ。
- 電源なしサイトなら、『冬用シュラフ+湯たんぽ』
- 電源付きサイトなら、1に加えて『電気毛布+セラミックヒーター』
- 2に加えて、車中泊すればマジ暑い
一つづつ簡単に紹介します。
① 電源なしサイトなら『冬用シュラフ+湯たんぽ』
登山では常識ですが、雪山のテント泊で使う究極のシュラフがあります。
僕の使っているモンベルの冬用シュラフはこれ↓
トンネルフードやネックバッフル、ドラフトチューブなどさまざまな構造で寒気を遮断し、国内の3,000m級の冬山で使用できる保温性を備え、冬季キャンプなどでも活躍するモデル
3000m級の雪山でも寝れる商品なので、電源なしサイトの冬キャンプ程度なら問題ありません。
それに加えて、ペットボトル湯たんぽを寝る時に入れてやると完璧です。
詳細はキャンプの湯たんぽは代用できる?『ペットボトル』から『ダイソー』までシーン別に紹介で紹介しています。
② 電源サイトなら①に加えて、『電気毛布+セラミックヒーター』
電源サイトなら電気ファンヒーターが使えますよね。
これなら石油ストーブと違って一酸化炭素は出ないし、燃える心配もないので、寝るときに重宝してます。
ただ、地面からの冷えがあるので、それに加えて電気毛布は欲しいところ。
ただ、電気毛布は弱にしてシュラフの中に入れてください(低温やけどに注意ね)。
そんな電気毛布の使い方は冬の車中泊で電気毛布は寝袋の中に敷けばポータブル電源は長持ちできる!で紹介しています(ポータブル電源基準で書いてますが、寒さをしのぐ意味ではシュラフの中が必須かともいます)。
③ ②に加えて、車中泊すればマジ暑い
車中泊可能な車を持っている方なら、車の中で電気ファンヒータと電気毛布を使ってやれば、完璧。
っていうか、車の中は狭いので、真冬でも南国気分で寝れます。
本当?って思われるかもしれませんが、本当です。
寒がりの僕は電源サイトではこのパターンをやって以来、テント内で寝ることはほぼ無くなっちゃいました。
まとめ
以上、石油ストーブを寝るとき『消さない』は絶対NGという理由とその対策を紹介しましたが、いかがでしたか?
一酸化炭素中毒は怖いですが、冬キャンプはハイシーズンの夏では判らなかった魅力がたくさんあります。
安全対策をしっかりして、是非、行ってみてください。