冬の車中泊で電気毛布は寝袋の中に敷けばポータブル電源は長持ちできる!
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こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。

登山好きなら誰しも一度は経験する登山の前夜泊や高速道路のサービスエリアでの仮眠。

冬はもちろん、夏でも標高の高い登山口は寒くて、車の中で眠れないって事ってありませんか?

そんな時のポータブル電源を使った電気毛布。では、どんな風に電気毛布を使えばポータブル電源を長持ちさせれるのでしょうか?

ここでは、冬の車中泊での電気毛布の使い方を、電気毛布・ポータブル電源を使って実験したので紹介します。

車中泊に限らず、電源なしサイトでの冬キャンプにも生かせると思います。


この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
この記事を書いている人
九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

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そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





【教訓】車中泊で電気毛布の使い方:電気毛布は寝袋の中に敷けばポータブル電源は長持ちできる

まず、実験から得られた教訓を先に紹介します。

車中泊で電気毛布の使い方

  • 教訓1:電気毛布は寝袋の中にすっぽり入れて「弱」で寝るべし
  • 教訓2:ポータブル電源も寒がりなので、心配だったら寝袋の中で添い寝するべし

この二つの教訓さえ守れば、大丈夫。

それを証明するにあたり、まず、ポータブル電源で電気毛布は何時間ぐらい使えるか仕様から計算したので、紹介します。

車中泊で電気毛布を使ったらポータブル電源が何時間ぐらい使えるか計算

計算の前提条件

前提条件1:ポータブル電源の電気容量=434Wh

電気容量はmAh(ミリアンペアアワー)とWh(ワットアワー)で表示されてますが、mAhはあまりなじみがないと思いますので、Whで計算しました。

計算に使ったポータブル電源は、僕の持っているAnker Power Houseです。

詳細の仕様はココ↓

Anker PowerHouse
created by Rinker

前提条件2:電気毛布の消費電力=30W(中)

電気毛布の消費電力は、僕の持っている、コイズミの電気毛布で計算しました。

大きなサイズの電気毛布(1880×1300mm)なので、消費電力は60W(max時)と大きいですが、コントローラで1から5と無段階に調整できる仕様。

ここでは、弱=15W、中=30W、大=60Wとしますね。

ただ、最近の電気毛布は室温センサー付きで(室温の変化を感知して自動的に温度をコントロール)、これが後から物議をかもします

詳細の仕様はココに書いてます↓

コイズミ電気毛布
created by Rinker

計算結果

計算は簡単。

例えば、40Wの電気を2時間使うと40W×2h(時間)=80Wh。

これを、先ほど定義した計算条件に当てはめるとこんな感じです。

ポータブル電源で電気毛布は何時間ぐらい使えるか(理論上)

  • 強:7時間半(434Wh÷60W)
  • 中:14時間半(434Wh÷30W)
  • 弱:29時間(434Wh÷15W)

ポータブル電源の放電ロスを考慮しても、弱~中で使えば、ソロで二晩は十分使える。

これは楽勝だ~~ってことで、安心しきってました

が、実は大きな落とし穴が。次に、その失敗談を紹介します。

チャットでご相談。山キャン情報室では、「○○な情報も知りたい」など、読者様のご質問やご相談に、お答えしています。

電気毛布を寝袋の外に出して使ったら、ポータブル電源の残量はゼロに!

Anker Power Houseと電気毛布を購入直後、近くのサービスエリアに行って冬の仮眠実験しました。

外気温は夜9時で7度、朝5時で2度

電気毛布は、ベッドキット全面に敷いて、ほかほかカーペット代わりに

電気毛布をほかほかカーペット代わりに
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ポータブル電源はベットキットの下

Anker power house
My camera(Anker Power House)

雪山用のマミー型シュラフにもぐりこんで、ホカホカ電気毛布の上で就寝

その実験結果は

  1. 夜9時:電気毛布を「中」に設定して就寝。ポータブル電源の残量は90%。
  2. 夜12時:ポータブル電源の残量は55%。計算が合わないので、「弱」に変更。
  3. 朝4時:ポータブル電源の残量はほとんど0%
ガーン
フリーイラスト

計算と全く合わない!!!

まず気付いたのが、ポータブル電源の位置

リチウムイオン電池は寒さに弱いということは知ってましたが、ベッドキットの下という一番車内で冷えるところに置いていたことがまずかった。

次に気付いたのが、電気毛布の使い方

僕は電気毛布を寝袋の中ではなく、床暖房みたいに使うつもりだったんですが、これって正しいんだろうか?

って、事で、家に戻って、翌晩、大実験を行いましたので紹介します。

電気毛布とポータブル電源を使った大実験

電気毛布って、普通は布団の中で使ってヌクヌクするもの。

それを、床暖房みたいに、外にむき出しで使ったら、どれくらい電気を使うのか二つの実験をしてみました。

  • 実験1:完全放熱(外に放りっぱなし)
  • 実験2:完全断熱(毛布でくるむ)

まずは、実験1から紹介します。

実験1|完全放熱:外に放りっぱなし

電気毛布を外に出してみる
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実験条件

  • 電気毛布を外に放置(外気温 9度)
  • バッテリーとコントローラは室内(室内気温 20度)

実験結果

  • 弱:1時間でバッテリー15%減少
  • 中: 1時間でバッテリー27%減少

どうも、室温センサー(室温の変化を感知して自動的に温度をコントロール)が要因のようです。

放熱しっぱなしだと、電気毛布は電気をくいまくる

実験2|完全断熱:毛布でくるむ

電気毛布を毛布でくるむ
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実験条件

  • 電気毛布を毛布にくるむ    (室内気温 20度)
  • バッテリーとコントローラは室内(室内気温 20度)
  • 事前に10分間予熱しておく

実験結果

  • 弱:1時間でバッテリー2%減少
  • 中: 1時間でバッテリー6%減少
  • 強:1時間でバッテリー10%減少

完全断熱だと、ほぼ仕様書通りの結果に

実験結果まとめ

完全放熱と完全断熱で、差は出るとは思ってましたが、正直なところ驚くべき結果となりました。

それから得られた教訓は

  • 教訓1 電気毛布はすっぽり寝袋の中に入れて、弱で寝るべし

この教訓をもとに、また、近くのサービスエリアで実践しましたので、次に紹介します。

電気毛布を寝袋の中に敷けばポータブル電源は長持ちできた!

寝袋はスノーピークのお布団

車中泊での電気毛布セット

スノピのお布団を広げて、電気毛布を敷きます

車中泊での電気毛布の敷き方
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布団をたたんで、この中にもぐりこんで、サンドイッチ状態でにする作戦

シュラフに電気毛布をくるんだところ
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いざ、車内で実践。こんな感じ

車中泊でシュラフと電気毛布をセット
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実験条件

  • 最低気温:マイナス1度
  • ポータブル電源:センターコンソールの上に設置
  • 電気毛布:「弱」より少し弱め

実験結果

  • 10時30分就寝 :バッテリー残量 87%
  • 4時20分起床   :バッテリー残量61%(26%の減少)

ポータブル電源の減りは少なく、大成功!!

【参考】寒い場所でポータブル電源を長持ちさせる方法

ポータブル電源は寒さに弱いので、車内でもっとも冷える床下は厳禁

センターコンソールの上など、できるだけ、上にあげてください。

それでも心配な方には、一緒に添い寝することをオススメします

自分の電力で電気毛布を温めて、それを使って、自分も温まる。要は、熱循環サイクルを作ってあげる事。

これほどリーズナブルなことはありませんが、寝相が悪くて心配だって方はこんな感じでホッカイロで温める方法もあるようです。


まとめ

以上、僕の失敗例をもとに、冬の車中泊で電気毛布の使い方について大実験を行い、

冬の車中泊で電気毛布は寝袋の中に敷けばポータブル電源は長持ちできるという、分かってしまえば当たり前の結果を紹介しましたが、いかがでしたか?

電気毛布は使い方を誤ると真冬の寒さに震える思いなりますが、ちゃんと使えればヌクヌクほっこり車中泊間違いなしです。

是非、実践してみてください。