こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
今年(2019年)は盆休み明けから雨雨雨で、天気がいい時は用事があって、去年から計画している、上高地~蝶ヶ岳~常念岳~燕岳の縦走をスタンバイしてますが、なかなか行けてません(泣)。
これって、去年と全く同じ状況で、その代替と言っては笠ヶ岳さんに失礼ですが、笠新道から笠ヶ岳へ登り、弓折岳~鏡平を経由して下山。
ここでは、その登山記録を、そのポイントと写真も含めて紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
登山前のアドバイス
登山記録の前に、登山前のアドバイスを簡単に紹介します(僕の独断と偏見も入っています)。
下山は弓折岳~鏡平経由がおすすめ
下山に笠新道を使うと膝にきます。なので、下山は弓折岳~鏡平経由がおすすめ。
なお、登りも笠新道以外のこんな↓ルートがあるので参考まで。
- 上級者ルート:中尾高原口の駐車場からクリヤ谷を経由して登るルート
大雨が降ると沢が増水して通行不可となることもあり、コースもかなり厳しいと思いますので上級者コースです。
- 中級者ルート:新穂高温泉駐車場から笠新道を経由して登るルート
最もポピュラーなルートですが、笠新道の登りが、なんといっても、しんどい。
- 初級者ルート:新穂高温泉駐車場から小池新道を経由して弓折乗越から回り込むルート
鏡平山荘で一泊することを前提とすればもっとも楽
新穂高温泉駐車場での前夜泊がおすすめ
遅くとも笠ヶ岳山頂に3時には着きたいので、新穂高温泉駐車場を暗いうちから出発することが必須。
そのためにも前夜泊しておくことをおすすめします。
脚に自信のある方は問題ないかもしれませんが、僕のような亀歩きには必須(笑)。
前夜泊のための穴場ポイントは新穂高温泉 駐車場の混雑を回避して登山口近くに停める裏技で紹介しています。
テント泊装備では笠新道はしんどい
いつもはテント泊装備で登るのですが、しんどさが予想されたので、山小屋泊で行きましたが、予想どおりでした。
テント泊装備で登ってるのは大学生の山岳会のグループの方達ぐらいで、みなさん、やはりテント泊は敬遠されてましたね~
テント場にはトイレがなくて、山小屋とテント場が相当離れているのも、これも難点
登山ルートと日程
- 山行形態:ソロ 山小屋泊 周回ルート
- 日付:2018年8月19日~20日(盆明け直後)
- 天候:一日目は晴れ、二日目は晴れのち、下山直前に雨(夕立)
登山ルート
ルートはこんな感じで、時計回りに周回するコースです。
標高差グラフ
笠新道の入り口から杓子平までの笠新道の勾配のきつさが、なんとなくわかるかと。また、笠ヶ岳から弓折岳までの稜線歩きは人も少なくて、超楽しいです。
コースタイムと亀太郎タイム
コースタイムは休憩なし時間ですが、やっぱ、鈍足の亀太郎の本領発揮です(^^;;
1日目 新穂高第3駐車場ー林道ー笠新道ー杓子平ー抜戸岳ー抜戸岩ー笠ヶ岳山荘
コースタイム:8時間10分(休憩なし)
亀太郎タイム:11時間(休憩あり)
2日目 笠ヶ岳山荘ー抜戸岳ー弓折岳ー鏡平ー秩父沢ーわさび小屋ー新穂高駐車場
コースタイム:8時間(休憩なし)
亀太郎タイム:12時間(休憩あり)
稜線歩きが楽しくて遊びすぎた感もありますが、亀の本領マスマス出てます(笑)
次に、登山記録を紹介します。これからは、写真主体の長い記録になりますので、流し読みください。
登山記録(前編)
【AM3:20頃】新穂高登山センター出発!亀の朝は早い(^^;;
【AM4:30】一時間の林道歩きを経て、笠新道登山口に到着。ここから杓子平まで標高差1200mのひたすら急登!
なんか、ワクワクする。
ここは水場があるのでここで今日の水を確保します。暑さ考えて3L汲みました。
いざクライムオン!想像通り、最初からいきなりの急登です。
石が落ちそうに!ワイヤーで縛ってたけど、これ、効いてんだろうか?
ゼエゼエ〜
ハアハア〜
林道ゲート入口が標高1100mなので700mは稼いだかな!でも、1100m残っとるし〜(泣)
ワッセ~
ワッセ~
急登だけど、道はよく整備されてて意外に登りやすいです。
槍さんバッチリ見えてきました。
それにしても、ううっキツイ~
ひたすら登る~
【AM8:15】腹減った休憩!フルグラタイム!実は単にキツイだけ(笑)
【AM9:15】だいぶ開けてきた。杓子平、まだかな休憩。まだまだ、あります!
【AM9:50】やっと、杓子平に到着しました!標高差1200m制覇です。ここで一気に景色が変わりマス。
笠ヶ岳が見てきました。左のお山が笠ヶ岳です。
右側にぐるっって回り込んで稜線に出ないと行けません。登山道が永遠に続いてます。右のお山が抜戸岳!
【AM10:15】杓子平出発!
だいぶ登ってきて、振り返ると杓子平が小さくなってます。
花の季節は終わって、秋模様のチングルマが群生してました。
【AM11:50】ばてた休憩!亀太郎、ノビテマス!
【AM12:20】笠新道分岐!やっと、尾根に出た!
笠ヶ岳、ロックオン!
楽しい稜線歩きの始まりです~
のんびり尾根歩いてると、関西から来たソロの女性と合流して、2人でのんびり尾根歩きを楽しみました!
YAMAPのnonpuiさんです。バックカントリースキー好きが高じて、登山にもハマったそうで、登山歴は3年なのにウサギさんのように早いdすが、亀に合わせて歩いてくれました!
コレ、彼女激写の亀太郎っす(笑)なお、掲載にあたって、nonpuiさんの了解、もらってます。
【PM1:30】抜戸岩。抜戸岩の隙間から笠ヶ岳山荘見ながらnonpuiさんと写真の取り合いっこ♬
nonpuiさんに亀歩きを付き合わせるのも申し訳ないので、先に行ってもらいました!
テン場まで、もぉすぐ!
あと一息(^^;;
岩岩地帯をワッセワッセ
【PM2:25】笠ヶ岳山荘に到着。山荘内はこんな感じで、きれいですよ!
受付で2つの布団に3人になるかもって脅かされましたが、結局は1人1枚でよかったです!
空いてる時を狙って、盆明けの日曜日にしたのに恐るべし笠ヶ岳!
槍ヶ岳と穂高連峰見ながらビールタイム。至福の時間です!
笠ヶ岳山頂での雲海と夕陽
ビール呑んで、景色最高なので動画に撮りマシタので、よかったら。変な声入ってますが無視してねっ
山荘から山頂まで15分ぐらいなので、空荷でトコトコ登ります。
槍と亀のコラボ!
凄すぎてどこを写していいか迷うほど。北ア、南ア、中央ア、八ヶ岳、乗鞍、御嶽、白山、富士山まで、全て見えました。写真の写し方が分からないので、頂上の祠で拝んで、山荘まで戻りマス。
【PM5:00】晩御飯タイム
食後に外に出て皆んなと山談義してると〜影笠が!雲海に笠ヶ岳の影が映りこんでます。
反対側から歓声聞こえてるので、覗いてみて絶句!雲海に沈む夕陽に声を失いました
雲海に浮かぶ白山
ヘリポートにたたずむ登山者
凄すぎてコメントできないので写真だけね!
あぁ〜沈む〜
動画もよかったらどうぞぉ〜
反対側は、夕暮れの槍ヶ岳です~
【PM7:45】布団に入ったら、一瞬にして気を失っちゃいました。
登山記録(後編)
【AM2:30】起床、7時間ぐらい爆睡!‼
鈍足の亀太郎の朝は早くて、一階の自炊場でコーヒーと山小屋から昨日もらっていた朝ごはんのちらし寿司弁当にぱくつく。
テン泊とは違い朝からゴージャスです。
【AM4:30】朝日は途中の稜線のいいところから見ることにし、山荘出発
さよーなら、笠ヶ岳山荘!
朝焼けし始めた
笠ヶ岳、いいところでした!
【AM5:10】抜戸岩、通過
【AM5:30】ご来光ポイントに到着して、30分ぐらい粘ったですが、ご来光出ず(泣)
昨日は、夕陽と雲海をお腹いっぱい食べたので許しましょう~(笑)
【AM6:10】笠新道分岐に到着
ここから弓折乗越までは稜線歩きです
【AM7:10】秩父平との分岐が見えてきました。ここから右手に下りマス!
楽しみにしていた秩父平に入ってきマシタ。
【AM7:20】秩父平に到着。この岩の上に寝そべって大休憩。
My camera
秩父平、別天地です。ここに家建てて住みたいって、真面目に考えました!
【AM7:50】秩父平出発
登山道が崩壊!でも、巻道が整備されてました!
おいちゃんに抜かれる
ここら辺はまだまだ花残ってました。
大ノマ岳は素通りして、大ノマ乗越に下り。下るのは、また昇らないといけないので、嫌なんですけど。
【AM9:40】大ノマ乗越に到着
次は、弓折岳に向けて最後の登りデス。ハシゴだらけでした!
【AM10:20】弓折乗越に到着!ここからは何度か歩いた道です~懐かしいっす!
ここからは槍が綺麗に見えるんですが、雲でみえません。
【AM 11:05】鏡平山荘到着。お楽しみのかき氷タイム。500円也。氷は歩荷さんが担いで来るらしいけど
500円とは案外安い(宇治金時は800円です)。
【AM 11:40】鏡平山荘出発
鏡平池から見る槍ヶ岳!ストックの様にも見えるが良しとしよう(笑)
【AM11:50】熊のおどり場、通過!
【AM12:20】シシウドヶ原に到着。
シシウドの群生地。
【PM1:00】イタドリヶ原、通過!
【PM1:30】秩父沢まで来ました
最後の林道歩きに備えて、靴脱いで足のクールダウン
これ、最高に気持ちいいし、これからの2時間の林道歩きでばてないためにも必須かもしれませんよ!でも、冷たくて数秒しか浸けられないです。
ここの水は美味いので、家で飲む水割り用に2L汲みました。
小池新道登山口が見えて来ました!
【PM2:40】小池新道登山口に到着!ここから地獄の2時間の林道歩きです。多分、経験者はよくわかるかと。
【PM3:20】わさび平小屋に到着
【PM3:30】昨日登った笠新道登山口に通過。夕立でカメラが濡れてます。
【PM4:35】新穂高登山センター着。最後の林道歩きでヘロヘロです。
【PM7:00】深山荘の露天風呂で汗流して、カップヌードル食べて、ビールタイムです。
翌日は3時に起きて、車を新穂高登山センター前に移動させて、ベンチでモーニングコーヒー!
【AM5:00】帰還開始
【AM9:30】自宅に帰還
以上、長い登山日記を書きました、最後におまけ情報です。
ワンポイントアドバイス
鏡平を経由して下山する方は、マイ練乳をお忘れなく
鏡平山荘 名物の”かき氷”。これ食べてて、練乳欲しいなぁって思ってたら〜
マイ練乳のツワモノいました。なんとnonpuiさんです!30gで絶品のかき氷が食べれます!皆さんも鏡平に行く際はどうぞ。
下山した後のワサビ平小屋のトマトが超おいしい
僕の独断と偏見ですが、下山した後の、ワサビ平小屋のトマト!2回目ですが、なぜか不思議に超うまいです。
僕だけかと思ったら、何度も来ている強者さんも言ってましたので、是非っ!
まとめ
以上、笠新道から笠ヶ岳に登り、弓折岳~鏡平を経由して下山した登山記録を紹介しましたが、いかがでしたか?
笠ヶ岳は雲の平方面に行かれる方には、外れたところにあることや、笠新道がしんどいなど、やや敬遠されてるお山ですが、ほんとに素晴らしい山ですので、是非、登ってみてください。
なお、登山記録に記載しているタイムは、鈍足なのにノンビリ休憩しながら歩く亀太郎タイムですので、フツーの方は、こんな時間はかからないと思います。