登山のアブ対策|夏山登山に潜む『吸血虫アブをよける』2つの秘策を伝授
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こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。

夏山登山に潜むアブ。特に、低山でアブに悩まされたことってありませんか?

僕はオートキャンプや露天風呂でアブに咬まれて帰宅後に病院に行った事もあり、登山では最新の注意を払ってます。

ここでは、そんな経験をふまえて、登山のアブ対策として、夏山登山に潜む『吸血虫アブをよける』2つの秘策を紹介します。

登山だけではなくオートキャンプをされる方にも必見


この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
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九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

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そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





登山のアブ対策|夏山登山に潜む『吸血虫アブ』の危険性

吸血鬼ドラキュラ
出典:いらすとや

アブとは、ハエを大きくしたような体長2センチほどの昆虫で、日本全国に分布しています。

無害のアブもいますが、人や動物の血を吸う『吸血虫アブ』は厄介者。

まず、そんな『吸血虫アブ』に焦点を絞って、その危険性を紹介します。

『吸血虫アブ』はハチとは真逆の3つの攻撃態勢をとる

❶ハチとは違う『攻撃の目的』

ハチが人を刺すのはハチ自身や巣を守るため。

ところが、アブの攻撃目的は産卵のための栄養分を摂取すること

なので、人間を見つけると積極的に攻撃してきます。

❷ハチとは違い『口で咬んで血を吸う』

ハチは、ご存じの通り、おしりの毒針で刺す。

そんなハチとは真逆で、アブは鋭い口で咬みつき、皮膚を切り裂き、流れ出る血液を吸います

まじで、おそろしい『吸血虫』。

ただし、血を吸う目的は、雌のアブが産卵のための栄養分を摂取するためなので、一概に責められません

❸蜂とは違う『飛行スピード』

ハチは脚をたらして飛行するのでスピードはそれほど速くありません。

それに比べて、アブは脚を折り曲げて人間めがけてまっしぐらに高速で飛んできます(まるで戦闘機)

そのため、羽音も大きく、恐怖心はハチ以上。

 

そんな、『吸血虫アブ』の代表株はこの↓3種類で、登山をされている方なら何度か遭遇したことがあるかと。

『吸血虫アブ』の代表株

いずれも、ハエを大きくしたような体長2センチほどの虫で、ステルス戦闘機の様な三角形。

❶大きなハエみたいな灰色のアブ

いかにも『吸血虫』らしい色ですよね~

ヤマトアブ

ヤマトアブ
出典:PIXTA

ウシアブ

ウシアブ
出典:PIXTA

❷スズメバチそっくりのアブ

見た目は奇麗ですが、奇麗なものには毒があるって感じ。

アカウシアブ

うちわで撃退して意識朦朧となったアカウシアブを激写したもの

アカウシアブ
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『吸血虫アブ』に咬まれるとパンパンに腫れ上がる

アブに咬まれると赤く腫れ、激しい痒み(かゆみ)に襲われ、その症状は2~3週間続くことも。

僕の経験では咬まれた時は『チクッ』とする程度ですが、だんだん痒くなってきて、数時間後に気が付いたらパンパンに腫れている感じ

初めて咬まれたのは、オートキャンプの撤収時。

その時は、帰宅して靴を脱ぐとこんな↓感じにパンパンに腫れてて、心配になり病院に行きました(写真はブロガーさんの写真を借用させていただきました)。

アブに咬まれてパンパンに腫れあがった足
出典:ブログ『月夜、星夜、君夜僕とで』

『吸血虫アブ』ってどんなところに潜んでいるか?

北海道から九州まで広く分布、活動時期は6~9月頃

アブの主な活動地域は、川・水田・沼などの湿地。なので、水辺で釣りをしている釣り人が被害に遭う確率が高い。

登山では樹林帯の沢沿いの湿地でよく見かけます。

下の写真は、山トレでお世話になっている本宮山(愛知県)のアブ頻発地域で、夏の時期は何度もアブの攻撃を受けています。

本宮山のアブ多発地帯
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次に、そんな夏山登山に潜む『吸血虫アブをよける』2つの秘策を伝授します。

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登山のアブ対策|❶忍法『うちわ払い』の術

まず一つ目の秘策は、忍法『うちわ叩き』。

僕の経験では、これで、ほぼアブに咬まれることはないかと。

用意する道具

道具はうちわとストックのみ。

夏の低山は暑いので『うちわ』は必須ですよね?

そんな『うちわ』をカラビナでストックのストラップに付けるだけ。

こうしておけば、そのまま仰げますし、使わない時にも邪魔になりません

うちわにカラビナを付けておく
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アブの攻撃を受けたら、『撃退体勢』に入るだけ【これがポイント】

一発目のアブの攻撃受けたら、こんな↓感じで『撃退体勢』に入って下さい。

忍法『うちわ払い』@正面
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ストックを逆に持って、うちわを左右に振るところがポイント。

後ろから攻撃されそうなときは、こんな↓感じで肩の後ろで左右に振るのも効果的

忍法『うちわ払い』@背面
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近くに登山者がいない場合に限ります

一発目のアブの攻撃をかわすことさえできれば、うちわのランダムな動きがアブを怯ませるようで、寄ってこなくなります(僕の経験)。

でも、一発目で撃沈することもあるので、そもそも寄ってこないような手だても必要かとおもいますので、そんな方法を次に紹介します。

登山のアブ対策|❷忍法『自作ハッカ油スプレー』の術

❶の忍法『うちわ払い』は攻撃してきた敵を撃退するものですが、忍法『自作ハッカ油スプレー』はそもそも攻撃してこないようにするもの。

ハッカ油はアブやブヨ除けに効果的で、天然素材なので、体や服にスプレーしておけば、アブが嫌がって攻撃してこなくなる

ハッカ油スプレーは市販でも売ってますが、体中にスプレーすると量も使いますので、自作することをおすすめします。

ハッカスプレーの材料
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作り方は登山で虫除け|ヒル除けなど意外な効果のあるハッカ油スプレーの作り方で紹介していますので参考にしてください。

注意点

  • 夏山登山では汗だくになるので、ハッカ油効果が長続きしない場合あり
  • 休憩時に、こまめにスプレーすることがポイント
  • 忍法『うちわ払い』と併用すれば、鬼に金棒

登山のアブ対策|その他の対策

黒や濃い色のウエアーを避ける

黒いウエアーはNG
出典:いらすとや

スズメバチに刺されないためには『黒いウエアー』は避けた方がいいってよく言われますよね?

天敵のクマの毛の色を認識していて、本能的に黒いものを狙ってくるという説などあり

アブもスズメバチと同様に、黒や濃い色を好む性質があるそうなので、なるべく避けた方がいいかもです。

ただ、露天風呂でうつ伏せに寝っ転がっていてアブにお尻を刺させたこともあるので、個人的には信用していません(笑)。

ポイゾンリムーバーを携帯

いろんな対策をしていても、もし刺されたら、アブの毒を体から早めに出してしまえば、パンパンに腫れあがることもない。

そんな、もしもの備えとして、ポイゾンリムーバーを携帯しておくことも重要かもしれません。

こんな↓感じで、値段は1000~2000円程度(重さも100g以下)です。

ポイゾンリムーバー
created by Rinker

まとめ

以上、登山のアブ対策として、夏山登山に潜む『吸血虫アブをよける』2つの秘策を紹介しましたが、いかがでしたか?

秘策というほどでもありませんが、アブに咬まれると後が辛いですので、参考になれば幸いです。

登山だけではなくオートキャンプをされる方にも参考になるかと。

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