
こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
シュラフはテント泊では必須の装備ですが、パッキングするとかさばりますよね。
そんなパッキングは夏山以外では諦めもつきますが、夏山登山ではもっと小さくならないかって思っている方も多いかと。
ここでは、夏山登山でシュラフを軽量・コンパクトにパッキングする3つの小技を紹介します。
特に、寒がりの方必見(笑)
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
夏山登山でテント泊の盲点
盲点1:夏でも高山のテント泊は意外に寒い
シュラフは快適に寝るための寒さ対策をするものですが、夏山ではどれぐらいの気温になるんでしょう?
この↓グラフは標高別に最高気温と最低気温の関係をザクっとまとめたもの。

天候にもよるのであくまで目安ですが、標高0mで最高気温30℃・最低気温20℃の場合は、
- 標高1000m:最高気温24℃・最低気温14℃
- 標高2000m:最高気温18℃・最低気温8℃
- 標高3000m:最高気温12℃・最低気温2℃
最低気温に注目すると、夏でも夜は寒いっ。
イメージしやすいように、3つのテント場で最低気温の目安を紹介しますね。
❶新穂高温泉近くのわさび平小屋テント場:12℃

❷立山の五色ヶ原テント場:6℃

❸北岳の北の方小屋テント場:2℃

さらに風でも吹こうものなら、体感温度は軽く零下になりますよね〜
寝る時は当然ですが、ご来光を歪む時など防寒をよく考えておかないと寒さで凍えることになります。
なので、僕のような寒がりには2つのシーンでの防寒が必須。
- テント内外での防寒
- 寝る時の防寒
盲点2:シュラフのパッキングは意外にかさばる
登山で使うシュラフはダウンが必須(軽量化と保湿性を考えるとダウン以外の選択肢はないかと)。
ダウンなら小さくパッキングできますし、こんな↓シュラフ圧縮袋を使うと小型化できます。

ただし、これでギュウギュウに圧縮してもザックに占める割合は大きく、意外にかさばるもの↓。

シュラフ圧縮袋にはいろんなタイプがありますが、圧縮のしやすさを重視してこれ↓を使ってます。
以上、夏山登山でテント泊の盲点を2つ紹介しましたが、次にこれを同時に解決できる小技を紹介します。
夏山登山でシュラフを軽量・コンパクトにパッキングする3つの小技
小技っていうほどのものではありませんが、要は
『テント内外での防寒具』と『寝る時の防寒具』を併用してコンパクト化する技
小技1:夏用シュラフで軽量・コンパクト化
まず、シュラフは夏用を使ってコンパクト化します。
山ショップで初めて購入しようとすると必ず勧められるのが、3シーズン用シュラフ。

僕も以前愛用してましたが、夏用シュラフに比べてパッキングした際のサイズが全然違う(重さは100g程度)。
ただし、快適温度が3℃から8℃になってしまう(これ実際に体感すると大きな違い)
詳細はここ↓みてね。
それじゃ、高山では寒すぎじゃんって思うかもしれませんが、抜かりはありません(次に紹介します)。
小技2:軽量ダウンジャケットと軽量ダウンパンツで寒さ対策
先ほども書きましたが、高山ではテント外で食事をする時やご来光を見る時はまじ寒いです。
特に寒がりには堪えます。
なので、僕にはこの↓3点セット(ダウンジャケット・ダウンパンツ・替えの靴下)は必須。

夏山でもダウンジャケット持参の人は多いもののダウンパンツはあまり見かけませんが、あれば夏山では全く寒さを感じない
まぁ、あくまで私見ですが詳細スペックはここ↓参照してください。
んで、寝る時は
夏用シュラフにダウンの上下を着たまま潜り込めばいいんです
これで、寒さ対策はバッチリ!
でも、ダウンといえども、スタッフバッグにいれたらこんな感じでかさばりますよね〜

次に、それを解消する技を紹介します。
小技3:シュラフ・ジャケット・パンツ・予備の靴下をまとめてパッキング
要は、全てまとめてシュラフ圧縮袋で圧縮しちゃえばいい。
シュラフカバーで包んだ夏用シュラフの中にダウンの上下と替えの靴下を放り込みます↓。

それを、そのまんま、シュラフ圧縮袋で圧縮してやるとこんな↓感じ。

このサイズって、3シーズンシュラフ単体とほぼ同じサイズ↓。

濡らしたくないダウンジャケットなども防水パッキングできる上、こんないいことはありませんので、ぜひ実践してみてください。
- 撤収時にシュラフ畳む際にダウンも脱いでおかないといけないので、シュラフは一番最後に畳んだほうがいい
- シュラフ圧縮袋は防水も考慮し、40Lのスタッフバッグに入れておくことを推奨
まとめ
以上、夏山登山でシュラフを軽量・コンパクトにパッキングする3つの小技を紹介しましたが、いかがでしたか?
特に、寒がりの方にはぜひお勧めしたいものです(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございます。