こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
登山で地図読み。
スマホGPSがあるので大丈夫って方も多いかと思いますが、地図を読みながら歩くと、いろんな発見があって楽しいことも。
ここでは、登山で楽しく歩けて道迷いも防げる地図の読み方の最大のポイントを紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
登山で地図の読み方の最大のポイントは『30分先を読むこと』
『スマホGPSで位置を確認しながら歩くだけ』じゃ、もったいない
最近は登山地図アプリがたくさん出回っていますので、使ってますよね?
ルートから外れると警告、設定した標高でチャイム、など至れり尽くせり。
昔は樹林帯では使えない等ありましたが、最近はバッテリー残量さえ気にしておけば問題なく使えますよね。
こんな↓感じで、現在地を確認できるので、僕もこれなしでは山に入れないほど依存してます^^;
でも、現在地を確認するだけに使っていませんか?
それって、もったいないです!
なぜ、もったいないのか?
Google mapを使って街を歩くことを考えてみて下さい。
『少し歩いて右側にコンビニがあったら左折して、二つ信号を渡ると目的地だぁ〜』
とか、当たり前の様にやってますよね。
登山でも街と同じ様に歩くと楽しいし道迷いも防げる。
実はこれ、非常に大切なこと。
『30分先を読む』と楽しく歩けて道迷いも防げる
わけもわからず歩いているのと、『この先は〇〇があるはずって』思いながら歩くのでは大違い。
道迷いも防げるだけじゃなく、思った通りになると意外に楽しいです
そんな時に重要なのが『30分先を読む』こと。
注意:『30分先』っていうのは僕に合った時間なので、『20分先』でも『1km先』でも、自分に合った目安で全然OK
スマホで現在位置をチェックしたら、こんな↓感じで、次の目標地点を決めて下さい
目標地点を決めたら、『そこまで何があるのか?』地形図を読めばいいんです〜
じゃ、どうやって読めばいいのか、次に、3つ紹介します。
紙の地図よりスマホGPSを使っている方が多いと思いますので、山地図アプリ(スーパー地形)の画面で紹介します。
❶ 地形図から『人工物』を探そう
自然の中に入っているのに『人工物』を探すって不思議かもしれませんが、『人工物』って意外に便利。
クイズ:人工物を探そう(その1)
Q:下の画面で現在地から目的地まで歩こうとしています。その間にある分かりやすい目印は?
登山道の分岐点が一番わかりやすいですが、それ以外にもう一つあります。
A:高圧電線。少し歩いたら、時々上を見てみましょう。電線が見えたら道は間違えてないはず。
クイズ:人工物を探そう(その2)
Q:下の画面で現在地から目的地まで歩こうとしています。その間にある分かりやすい目印は?
A:現在地を出発して左に曲がったところで右側に注意を払っていると林道が見えるはず。
人工物って、他にもいっぱいあります
以上、2つの例題を紹介しましたが、人工物って、こんな↓感じで他にもいっぱいあります。
詳細はここ↓。
地図記号を見やすい一覧にまとめました。
❷地形図から『地形の変化』を探そう
『人工物』は分かり易いですが、『地形の変化』も慣れてくると見える様になります。
クイズ:地形の変化を探そう(その1)
Q:下の画面で現在地から目的地まで歩こうとしています。その間にある分かりやすい目印は?
A:現在地から少し歩くと、登山道右側に崩落地(土崖)がっ! 気を引き締めて歩こう〜
地形図に載っているので人工物と言ってもいいかも^^;
クイズ:地形の変化を探そう(その2)
Q:下の画面で現在地から目的地まで歩こうとしています。その間に目印が三つあります。どれ?
A1:小ピークが2回。登って〜下って〜登って〜下って〜また登ったら目標地点。しんどそうだぁ〜
A2:2つ目の小ピークで右側に支尾根が見えるかも。
A3:2つ目の小ピークを下った所の両側が沢になってて、もしかすると両側が切れ落ちてるかも〜
こんな感じで目印がたくさんあると、楽しいし、道迷い防止につながります。
地形の変化を読むためには
地形の変化を読むのは経験も必要ですが、こんな本↓を読むのもいいかも。
ここでは、ほんの一例しか紹介できませんでしたが、実例付きで詳しく解説してあります。
❸コンパスで方向を確認しながら歩けばベスト
スマホの山地図アプリがあるので、紙の地図とコンパス持ってる方は少なくなってきました。
でも、スマホでは全体を俯瞰して見づらいしバッテリ切れなどあるので、紙の地図とコンパスも携帯した方がいい。
ここでは、その使い方を簡単に紹介します。
出発前:目標地点の方向を確認
こんな風に、ホップーステップージャンプで目標地点の方向が確認できます。
慣れると簡単ですが、初めての方は家で練習しておいた方がいいです。
詳細はこんな↓サイトでたくさん紹介されてますので、省略します。
登山を始めたいのですが、コンパスの使い方がよくわからず・・・ コンパスはどう使ったらいいのでしょうか?
歩いている途中:ルートが合っているかチェック
目標方向を確認して歩き出したら、時々コンパスでチェック。
こんな↓風に、針の北と回転リングの北を合わせると、歩いている方向が正しいのか大まかに分かります。
Step2は曲がりくねっている登山道では大まかな方向のチェックしかできませんので、要注意
- 地図は濡れてもいい様にビニール袋に入れた方がいい
- 磁北線は300m幅ぐらいで、たくさん入れておく
- 目標地点の方向チェック(ジャンプ)の時はおへそにコンパスを当てる
- サクッと取り出せる様に、ザックのウエストベルトポケットに入れると便利。
まとめ
以上、登山で楽しく歩けて道迷いも防げる地図の読み方の最大のポイントを紹介しましたが、いかがでしたか?
『30分先を読む』は、少しづつでいいのでやってみると、いろんな発見に繋がること間違いなしです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。