カングーの荷室寸法|カングーは車中泊に適してるのか、ヴォクシーと比較してみた
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こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。

僕は、カングーを車中泊仕様にして、車中泊やキャンプを楽しんでます。

でも、「カングーで車中泊って出来るの?」ってよく質問されることも。

そんな疑問に答えようと、自動車会社の元エンジニアの経験をもとに、カングーの荷室寸法について車中泊に適してるのかヴォクシーと比較してみたので、紹介します。

専門的な所もありますが、ご容赦ください


この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
この記事を書いている人
九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

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そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





カングーの荷室寸法|なぜか車中泊に適しているカングー

改造しなくても車中泊にピッタシ

街中で見ると小さく見えるカングーですが、意外に車中泊にピッタリの車です。

車中泊するためには後席を倒しますが、下の写真のレバーを引くだけでワンタッチでシートが倒れる

動作時間は1秒程度(最近の日本車は凝りすぎててややこしいんですよね~)。

カングーのリヤシートを倒す
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後席を全部倒すと広大な空間が生まれます。

カングーは2WD専用に割り切った事もあり、床が超低い

っていう事は、車高の割には、こんな↓感じで、頭上の空間が広いんですよね

カングーの室内高
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さらに、後輪のホイルハウスの張り出しがないのも、荷室がすっきり

こんな日本車は見たことありませんし、完全フラットフロアーなのもいいですよね。

カングーはフランスの郵便車(商用車)なので、徹底的に広く作ってあるんです

カングーの室内幅
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車中泊で意外に便利なのが、こんな↓ルーフに設置されている大容量の小物入れ

カングーのルーフボックス
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おしゃれな観音開きのバックドアも、後ろからのアクセスを楽しくさせてくれます。

カングーのリヤゲートは観音開き
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リヤドアはもちろんスライドドア。

電動スライドドアじゃありませんが、バッテリーを使わないので、逆に車中泊向きともいえる。

カングーのリヤドアはスライド
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ベッドキットを付けると完璧

カングーは改造なしでも、十分車中泊に使えますが、ベッドキットを付けると楽しさが倍増します。

これ↓、僕のベッドキットですが、おしゃれですよね~

カングーベッドキット使い方
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ベッドキット付けるとベッド下が荷物入れになり、超便利(荷物は車内から簡単に取り出せます)。

ユニフレームフィールドラックを積む
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ベッドキットの詳細は、カングーの車中泊におすすめのベッドキット|取り付け体験談と展開方法(一部自作あり)で紹介しています。

でも、「日本車のワンボックスカーに比べると狭いんじゃ?」って、懐疑的な声が(笑)。

なので、このクラスでもっともよく売れているトヨタ ヴォクシーと比較しましたので、次に紹介しますね。

トヨタ ヴォクシーとは?

TOYOTA VOXY
出典:TOYOTA HP

  • 3列シートの7人乗りの車で、子供連れの家族に人気のファミリーカー
  • 3列シート本体は側面への跳ね上げ式

売れ筋の車なのでベッドキットは豊富に準備されていますが、ここではMGR Customsさんのこんな↓ベッドキットをベースに比較しますね。

VOXYのベッドキット
出典:MGR Customs

スペックの詳細はここ↓を見て下さい。

トヨタ ヴォクシー専用のベッドキット
created by Rinker

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カングーの荷室寸法| トヨタ ヴォクシー とのガチンコ対決

ガチンコ対決1:車の外観サイズ

車両諸元表
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まずは、車の大きさからの比較。

カングーは2列シートでヴォクシーは3列シートという事もあり、カングーの全長は43cm短い。

ただ、全幅は10cmも大きく、この差は自動車にとっては決定的な違い。

意外かもしれませんが、カングーの全幅1830cmってトヨタ クラウンよりも大きいんです。

これ、欧州車の特徴で、日本独特の狭い道ではやや不便(逆に、車中泊時は広くて便利)。

カングーは短いのでヴォクシーより小回りは効くけど、狭い道はやや注意が必要

ガチンコ対決2:5名乗車時の荷室寸法

5名乗車時の荷室寸法
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次に、移動時の荷室寸法を5名乗車時で比較してみます。

これ、車中泊時の着替えやキャンプ道具などを積む際に重要なポイントですよね。

ベッドキットを荷室に収納しますので、ガチの比較は難しいですが、エイっと比較すると、こんな↓感じ。

5名乗車時の荷室寸法比較表
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カングーの二勝一敗

ただ、長さの20cm負けはデカいかも。

2名乗車だと問題ありませんが、キャンプ道具が入らないって方には、こんな↓ルーフボックスを付けた方がいいかも。

詳細は、キャンプでルーフボックス|スーリー レンジャー90は折りたたみ可能で便利で紹介しています。

ガチンコ対決3:車中泊時の荷室(くつろぎエリア)の寸法

車中泊時の荷室寸法
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次に、車中泊時の荷室(くつろぎエリア)の寸法を比較してみます。

これは、車中泊を目的としている皆さんには最大の関心事。

ベッドキット付き前提で、エイっと比較すると、こんな↓感じでした。

車中泊時の荷室寸法比較表
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カングーの二勝二敗

長さは負けちゃいましたが、前席を立てると身長185cm程度までなら余裕で寝れるので、大きな問題はありません。

ただし、車本体の全幅が大きい分、くつろぎエリアの幅は勝っています。

その上、ヴォクシーは跳ね上げた3列シートが顔の高さにあるので圧迫感がありますが、カングーはすっきり

なので、使い勝手も考えると、幅方向のカングーのポイントは大幅に高いといってもいいかもしれません。

なお、床下収納高さは大幅に負けているので、ここは潔く負けを認めるしかないようです。

ガチンコ対決 まとめ

以上、カングーとヴォクシーのガチンコ対決をまとめるとこんな↓感じでした。

  • カングーは全長が短いので小回りが効くけど、狭い道はやや注意が必要
  • 5名乗車時の荷室寸法」はカングーの二勝一敗。ただし、負けはルーフボックスでカバーできる
  • 「車中泊時のくつろぎエリアの寸法」は二勝二敗。特に、幅方向は使い勝手面からのポイントが高い

まとめ

以上、カングーの荷室寸法について車中泊に適してるのかヴォクシーと比較してみましたが、いかがでしたか?

カングーって見た目は小さいけど、ヴォクシーと比べてみると意外に広くて使い勝手がいいことが分かってもらえたのでは?

やや、独断と偏見もありますが、カングーにしようかどうか迷われている方の参考にしていただければ幸いです。

まずは、ディーラーで実車を触ってみていただければよいかと思います。

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