
こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
キャンプでは、『テント』と『調理道具』の次に必須なのが、『クーラーボックス』。
僕は20年以上前からオートキャンプは電源付きサイトに行くことが多いんですが、最近は電源付きサイトがどんどん増えてますよね?
そんなサイトで大活躍するのが『ポータブル冷蔵庫』。
ここでは、キャンプでポータブル冷蔵庫と題して、20年以上『冷温庫』を使い倒した経験から、そのメリットを紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
キャンプで使う『ポータブル冷蔵庫』には2種類ある
『ポータブル冷蔵庫』とひとことで言っても、『冷蔵庫』と『冷温庫』の2種類あります。
- 冷蔵庫:家庭用の冷蔵庫と同じで、モーターを使って冷却する「コンプレッサー方式」。
- 冷温庫:電流によって冷却・加熱を行う「ペルチェ方式」。
性能は、断然『冷蔵庫』の方がいいのですが、ポータブルタイプでも『大きく・重くて・高価』なため、オートキャンプというよりもキャンピングカー専用と言ってもいいと思います。
冷蔵庫ファンの方、すみません。あくまで、個人的見解ですのでご容赦ください。
その点、『冷温庫』は性能は劣るものの、『冷蔵庫』に比べて『小さく・軽くて・安価』で、キャンプにおすすめ。
でも、本当に『冷温庫』で大丈夫だろうか?って半信半疑でしたが、購入以来20年以上も使い倒しているので、次に、その内容を紹介します。
- 冷温庫には『ペルチェ素子』という半導体が使われており、それに電気を流して温度制御を行っています。
- その仕組みはこんな感じ。
- 素子に電気を流すと、片面に「冷却」、もう片面に「発熱」といった現象が起こる。
- この働きを「ペルチェ効果」といい、冷却と加熱の温度制御を簡単に行える仕組み。
引用元: TEXEG社 HP
僕が20年以上使い倒している『ポータブル冷蔵庫』(冷温庫)の紹介
下の写真は、オートキャンプ始めたばかりのものです(20年以上前の写真なので、遺跡の様な(笑))。
2ルームテントすらなかったので、スクリーンテントとテントを無理やり合体させて使ってました。

その頃は、クーラーボックスは普通の保冷剤を入れるタイプを使ってました。
連泊すると、氷を追加しなくちゃいけなかったり、面倒だなって、購入を決意。
当時は珍しかったが、思い切って購入
そんな時に、ペルチェ方式のポータブル冷蔵庫がコールマンから発売されているのを知り、悩んだ挙句に購入しました。
現在は、発売されていないようです
価格は、はっきり覚えていませんが、1万円台だったような。

超強力で有名なクーラーボックス『YETI-タンドラ35qt(28L)』が4万円程度することを考えると、リーズナブル。
車載時は12Vの車両電源で冷やながら移動。キャンプ場に着いたら、真っ先にキャンプ場の電源につなげば大丈夫。
ポータブル冷蔵庫(冷温庫)の構造は超シンプル
容量は40Lあるので、2Lのペットボトルも立てて入ります。冷却装置はこんな↓感じで、冷風が出る仕組み。

カバーを外すと、こんな↓感じで、❶ファンが回って、その空気を❷ペルチェ素子内臓の冷却フィンを通して、庫内を冷やすという超シンプルなもの。

冷却ファンは回りっぱなしなので、音が気になる方は寝室内にはおかない方がいいかもしれません。ただ、隣のサイトの方に迷惑をかけるほどの音ではないのでご安心を。
なぜ、20年以上も使い倒しているのか?
半信半疑で購入した『ポータブル冷蔵庫』でしたが、購入以来、20年以上使い倒すことに。
その理由は、この5つ↓で、次に、ひとつづつ紹介します。
- 保冷能力は意外に高い
- 構造がシンプルなので軽い
- 構造がシンプルなので自分で修理が可能
- 冷温庫内が湿らない
- 保冷材不要なので手軽
キャンプでポータブル冷蔵庫を使い倒している理由|❶保冷能力は意外に高い
購入前に調べてみると、ポータブル冷蔵庫(冷温庫)の性能はこんな↓感じとのこと。
- ポータブル冷蔵庫(冷温庫)の冷却温度は外気温から-15~-20度
- 外気が30度ぐらいあると庫内は10度ぐらいまでしか冷えない(氷は作れません)
しかし、実際使ってみると、想像以上に冷えるので、保冷能力は意外に高く、不満に思った事はありません。
- 特に冷やしたいもの(ビール・ワインなど)は冷却風吹き出し口の近くに置く
- 肉などは最下部に置く
- アイスは溶けちゃいますし、家庭の冷蔵庫の代わりとは思わないこと
- 日陰に設置する(特に、晴れの日のテント設営時は、こんな↓感じで日陰に置く事必須)
キャンプでポータブル冷蔵庫を使い倒している理由|❷構造がシンプルなので軽い

ポータブル冷蔵庫(冷温庫)はクーラーボックスに小さなモーターと電子部品が付いているだけなので、重さは普通のクーラーボックスとほとんど変わりません。
っていうか、クーラーボックスには保冷剤を入れなければいけないので、食材を入れた時は間違いなくクーラーボックスよりも軽い。
これ、使ってみて実感した大きなメリットでした。
キャンプでポータブル冷蔵庫を使い倒している理由|❸構造がシンプルなので自分で修理が可能

最近、モーターの回転音がカタカタとうるさくなってきたので、寿命かなって思いましたが、分解して調べてみると、ファンモーターの防振ゴムが劣化しただけでした。
こんな↓感じでテキトーに防振ゴム作って、挟み込んでみると、静かになっちゃいました。

そろそろ新しいのに買い替えたいのですが、まだまだ使えそうです(笑)。
キャンプでポータブル冷蔵庫を使い倒している理由|❹庫内が湿らない

クーラーボックスに入れる保冷剤って、溶けてくると、表面にびっしり水が付きます。そんな水がクーラーボックスの下に溜まって、食材が水浸しになる事ありませんか?
ポータブル冷蔵庫(冷温庫)だと、ず~~っと冷えているので、全く庫内が湿ることがありません。
なので、クーラーボックスの底についている、水抜きドレインすらありません。
キャンプでポータブル冷蔵庫を使い倒している理由|❺保冷材不要なので手軽

保冷剤が不要ってことは、当たり前の事ですが、想像以上にストレスフリーです。
特に、連泊する際などは、ポータブル冷蔵庫なしでは、キャンプできない人間になってしまいました(笑)
ひょんなことから、目から鱗の使い方を考案しました。
詳細はここ↓で紹介していますので、是非読んでみて下さい。
キャンプでポータブル冷蔵庫を使い倒している理由|おまけ
以上の様に使い倒しているポータブル冷蔵庫ですが、20年以上も使えば、元を取ったともいえるので、そろそろモデルチェンジしようかなって思ってます。
容量40Lは重宝してますが、もう少し小さ目(25L)のこんな↓商品を狙ってますので、おまけで紹介しますね。
ペルチェ素子の電子部品が上蓋に集約されており、上蓋自体が取り外し可能なので掃除がしやすそうです。
まとめ
以上、キャンプでポータブル冷蔵庫と題して、20年以上『冷温庫』を使い倒した経験から、そのメリットを紹介しましたがいかがでしたか?
電源付きサイト限定となりますが、新しいクーラーボックスを買おうかなって思っている方の参考になればうれしいです。