キャンプのピザ窯を鉄鍋の蓋で代用して美味しいピザを焼く技
My camera

こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。

キャンプで意外にフィットするピザ料理。

でも、まさかピザ窯を車に積んで行く訳にもいかないし、おいしいピザを作れないっと諦めていませんか?

ここでは、試行錯誤を繰り返しつつ習得した、キャンプのピザ窯を鉄鍋の蓋で代用して美味しいピザを焼く技を紹介します。


この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
この記事を書いている人
九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

>>詳しいプロフィールはこちら

そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





キャンプのピザ 窯を代用するものってある?

まず、本来のピザ窯ってこんな↓感じで、耐熱煉瓦で出来てます。

これで作ればさすがにおいしいでしょうが、まさかキャンプ場に持って行くわけにはいかないですよね(笑)。

では、その代用ってどんなものがあるんでしょうか?

ダッジオーブン

一番ポピュラーなものが、ダッジオーブン。

ピザだけではなく、ローストビーフやチキンの丸焼きなどオールマイティな調理器具。

スノーピークのこんな↓商品なら、リッドの上に炭を載せれば、上からの熱も確保できて、完璧なピザが焼けますよね。

ただ、いろんな料理に使うなら優れものですが、重量も5kg程度、サイズも大きくかさばる。

僕は日頃はダッジオーブン使わないので、ピザ窯だけの代用としては不向き

ハンディタイプのピザ窯

次によくある商品が、キャンプへ車載していくことを想定したハンディタイプのピザ窯。

一番有名なのが、尾上製作所のピザオーブン。

温度計も付いている優れものですが、重量も3kgと比較的重く、サイズはコンパクトといえども微妙な大きさ

段ボールとアルミ箔

ダッジオーブンやハンディピザ窯みたいな既製品では物足らないってことで、こんな↓ピザ窯を自作している、強者も。

段ボールピザ窯
出典:dod.camp

なんと、材料は段ボールとアルミ箔というどこでも手に入るもの。詳細はここ↓。

キャンプ場で手作りして、ワイルド派には楽しめそう。ただ、風が強い時は飛ばされそうな(笑)。

 

以上、代用品をいろいろと考えてみましたが、どれも一長一短あり、悩みは尽きるばかり。

なので、愛用の鉄鍋で代用できないか、キャンプ場で試してみましたので、次に紹介します。

愛用の鉄鍋で代用してみたがイマイチ

愛用の鉄鍋とは?

愛用の鉄鍋蓋
My camera

キャンプで愛用している鉄鍋ってこれ↓。

ピザ窯に使った鉄鍋
My camera

実は材料は鉄ではなく、厚さ5mmのアルミ合金鋳造で、軽い上に、耐熱性も抜群

参考:東新プレス工業(株)で作られたものですが、すでに廃盤となっていました。

僕がキャンプで使い始めたこともあり、家庭用には同じものを買って、家でもキャンプでも亀太郎家には無くてはならない存在。

次に、その本当に使えるのか、キャンプ場でトライした結果を紹介します。

キャンプ場でトライ

おいしいピザを焼くために熱を全体に行き渡せたいって事で、鉄鍋をこんな↓感じで逆さまにしてやってみた(写真は自宅で撮ったものです)。

鉄鍋を逆さまにしてピザ窯に代用
My camera

熱は全体に行き渡ったようですが、ピザの上面の焼け具合がイマイチ

鉄鍋を逆さまにして作ったピザ
My camera

ならばという事で、愛用のガストーチで仕上げ。

ガストーチでピザの仕上げ
My camera

ガストーチの仕上げで、満足するレバレルにはなったけど、大満足までには至らず。

やはり、ピザ焼きには上面からの熱が最重要のようです。

以上の実験をふまえて、こんなミッションを立てて、自作ピザ窯製作に取り組んだので、次に紹介します。

自作ピザ窯製作の2つのミッション

  1. 上面から熱を入れる
  2. 日頃キャンプで使っている部品を流用

チャットでご相談。山キャン情報室では、「○○な情報も知りたい」など、読者様のご質問やご相談に、お答えしています。

自作ピザ釜を使ったピザ作りの技

用意する部品は3つ

自作ピザ窯の部品はたったの3つで、全て普通にキャンプ場で使っているものです。

部品1:鉄鍋の蓋(2つ)

ピザ窯の代用品1:鉄鍋の蓋(2枚)
My camera

部品2:火起こし器

ピザ窯の代用品2:炭おこし器
My camera

炭をこの中に入れて、ガスコンロで炭を起こせる優れもの(着火剤を入れて火をつけておくだけでもOK)

鍋敷き(百均で売ってます)

ピザ窯の代用品3:百均の鍋敷き
My camera

たったこれだけ。

次に、それを使ったピザ作りのレシピを紹介しますね。

ピザ作りの手順

1.鉄鍋の蓋に鍋敷きをセット

ピザ窯の代用品でピザを作る準備
My camera

2.ガスコンロでしっかり予熱(強火)

ピザ窯の代用品でピザを作る1
My camera

3.ピザ投入

ピザ窯の代用品でピザを作る2
My camera

4.もう一つの鉄鍋の蓋を被せる

5.あらかじめ炭を起こしておいた火起こし器を載せる【ポイント】

ピザ窯の代用品でピザを作る3
My camera

6.ガスコンロは弱火で10分待つ【弱火がポイント】

ピザ窯の代用品でピザを作る4
My camera
待ってる間の一石二鳥オプション

  • エビの炭火焼き

ピザ窯の代用品でピザを作る5
My camera

  • じゃがバター(時間がかかるので、火起こし器に乗っけたままにしておいてね)

ピザ窯の代用品でピザを作る(実戦編1)
My camera

7.10分後には、上面はパリパリ・下面はしっとりのピザの出来上がり

ピザ窯の代用品でピザを作る(実戦編2)
My camera

ポイントは下火:3割、上火:7割(ピザ焼の基本)

これまでキャンプ場で作ったピザの中では最高の出来で満足しています。

なお、鉄鍋蓋は超熱くなるので、皮手袋なしで鍋蓋を持ち上げれるリフターも自作したので、最後に紹介しますね。

参考:自作鍋蓋リフター

部品はこれ↓。

鉄鍋のリフター自作
My camera

クランプはホームセンターで売ってますが、ネットでもいろんな商品ありますよ。

使い方は簡単。

1.上蓋にクランプを二つ付けておく

鉄鍋のリフター自作2
My camera

2.こんな感じで持ち上げます

鉄鍋のリフター自作3
My camera

まとめ

以上、試行錯誤を繰り返しつつ習得した、キャンプのピザ窯を鉄鍋の蓋で代用して美味しいピザを焼く技を紹介しましたが、いかがでしたか?

日ごろキャンプで使っている調理器は異なると思いますが、おいしいピザ作りの参考になれば、幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。