こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
『7大陸最高峰』を制覇した人に与えられる称号『セブンサミッター』。
『セブンサミッター』って、いい響きですよね~
ここでは、そんな7大陸最高峰を制覇した日本人のセブンサミッター4人について調べたので紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
7大陸最高峰とは?
七大陸最高峰とは、各大陸で最も標高が高い山のこと。
詳細は7大陸最高峰の難易度は?技術面・体力面・日数面などから独自にランキングで紹介しています。
英語では『セブンサミッツ(Seven Summits)』と呼んで、全て登った登山家を『セブンサミッター』というそうです。
語源は、7大陸を登った体験をアメリカの富豪がまとめた本「Seven Summits」として紹介され、世界中の登山家の憧れとなったそうです(こんな本↓)。
ここでは、そんな『セブンセミッター』の称号を得た日本人について紹介しますね。
まずは、何人ぐらいいるんだろう?って疑問から。
7大陸最高峰を制覇した日本人のセブンサミッターは何人?
調査したが。。。
初代セブンサミッターはアメリカの大富豪のアマチュア登山家ディック・バス(1985年4月30日)。
1990年代以降はエベレスト登山が公募による商業隊が主流となったこともあり、至難の業であった七大陸最高峰登頂が相次いだそう。
現在のセブンサミッターの人数は把握できませんでしたが、2011年の段階で世界全体では約348人とのこと。
なので、日本人のセブンサミッターの人数も把握できませんでした(すみません(;^_^A)。
ここでは著名な日本人のセブンサミッター4人に絞って調査
そんな背景もあり、ここでは、以下の日本人のセブンサミッター4人に絞って調査。
- 田部井淳子さん(1992年、53歳)
- 野口健さん(1999年、25歳)
- 南谷真鈴さん(2016年、19歳)
- イモトアヤコさん(未達成もあるので記載せず)
( )内は達成した年とその時の年齢
まずは、田部井淳子さんについて紹介します。
田部井淳子さん
世界で初めてエベレストを制覇した女性(1975年)
田部井さんは大学卒業後、山岳会で本格的に登山を目指したそう。
当時では珍しかった女性だけの海外遠征の登山隊を作って、女性にはエベレストは無理だという世間の偏見に向き合いながら、1975年に36歳で女性初でエベレスト登頂に成功。
頂上を目指す間に大雪崩に巻き込まれたもののなんとか生還し、アタックを続行して、登頂に成功したとのこと。
そんなエピソードはこの本↓に記されています。
世界で初めて『セブンサミッター』となった女性(1992年)
オセアニア最高峰カルステンツ(4884m)の登頂にも成功し、女性として世界初の『セブンサミッター』に。
そんなすごい登山家でありながら、晩年に東海地区のNHK アナウンサーと北アルプスを縦断する姿とか見ていると、本当に山が好きなんだなぁって思っていました。
闘病中の2016年の夏に東北大震災被災者への支援活動として東北地方の高校生と富士登山し途中で断念した姿は今でも目に焼き付いています。
亡くなったのはその年の秋、ご冥福をお祈りします。
野口健さん
25歳の時に世界最年少の『セブンサミッター』に(1999年)
野口さんはいろんなエピソードがありますが、一番印象深いのが、大学に8年間の在籍して世界の名立たる山々に挑み続けたこと。
そして、卒業前の1999年に世界最高峰エベレストに3度目の挑戦で登頂に成功し、25歳で世界最年少の『セブンサミッター』にっ。
そんなエピソードはこんな本↓に書かれているようです。
- 現在の最年少記録は15歳
- エベレスト登山に年齢制限が導入された為、今後の記録更新は公式には不可能だそう
- 日本人最年少記録は南谷真鈴さんの19歳(後で紹介します)
清掃活動家としても活躍
野口さんは清掃活動家としても有名ですよね。
そのきっかけは、エベレストにひろがる大量のごみを目の当たりにし、過去の日本隊のごみを見た外国人登山家の「日本は経済は一流だけど、文化・マナーは三流だ」との言葉だそうです。
そんな活動はこの↓サイトで紹介されています。
登山家の野口健が代表を務める環境&国際協力NPO
南谷真鈴(みなみや まりん)さん
19歳で日本最年少の『セブンサミッター』に(2015年)
南谷真鈴さんのなんといっても凄いところが、17歳の高校3年生のときにエベレストへ挑戦するというプロジェクトを立ち上げたこと。
エベレストに登りたいと父に言ったところ、「いいけど、資金面でのサポートはしない」と言われ、20歳までに登れば日本人最年少記録を更新できることをPRすれば資金を集められるのではないかと考え、企業やマスコミにメールを送りスポンサーを探したそう。
その業績をざくっと書くと
- 2015年:マナスルの登頂に成功(2015年、日本人最年少の8000m峰登頂・女性世界最年少の同山登頂)
- 2016年:南極点に到達
- 2016年:エベレストに登頂し日本人最年少記録を更新
- 2016年:デナリを登頂し、19歳で日本最年少の『セブンサミッター』に
ちょっと想像しがたいですが、そんなパワーはどこから来るのか、この本↓を読めばわかりそう。
20歳で世界最年少で『探検家グランドスラム』を達成(2017年)
さらに、2017年に北極点に到達し『探検家グランドスラム』を世界最年少の20歳で達成。
もぉ、マジで尊敬しかないですよね~
- 七大陸最高峰に加えて、北極点・南極点に到達するという探検家の挑戦のこと
- 『冒険家グランドスラム』とも呼ぶ
詳細は南谷真鈴さんで一躍知られた『探検家グランドスラム』について徹底調査で紹介しています。
『ミス日本特別賞』も授与(2019年)
さらにさらに、2019年にミス日本特別賞(和田静郎特別顕彰)に。
まぁ、その業績と姿からは当然かもしれません。
現在は、早稲田大学からコロンビア大学に転校して、コンピューター サイエンスと哲学を学んでいるそう↓。
1996年12月生まれ。早稲田大学を経て米コロンビア大学に転入 在籍中。コンピュータサイエンスと哲学を専攻。
イモト・アヤコさん
以上紹介した3人はガチの登山家ですが、最後に紹介したいのがイモトアヤコさん。
TVとも思えないガチ企画
『世界の果てまでイッテQ』の登山部はイモトさんを中心に2009年に発足。
そこから1年に1山ずつ、こんな世界の名峰を登っている。
- 2009年 キリマンジャロ(登頂成功)
- 2010年 モンブラン(登頂成功)
- 2011年 アコンカグア(登頂断念)
- 2012年 マッターホルン(登頂成功)
- 2013年 マナスル(登頂成功)
- 2014年 キナバル(登頂成功)
- 2014年 エベレスト(登頂断念)
- 2015年 デナリ(登頂成功)
- 2016年 アイガー(登頂成功)
- 2017〜2018年 ヴィンソン・マシフ(登頂成功)
青字は七大陸世界最高峰。
プロがサポートするとは言っても、信じられないガチの企画~
『セブンサミット』は一部で登頂断念もあるが全て挑戦してます
7大陸最高峰としては、天候や諸事情により途中断念の挑戦もありますが全て挑戦済み。
恐るべきイモトさんです。
まとめ
以上、7大陸最高峰を制覇した日本人セブンサミッター4人について調べた内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
紹介した4名以外にも、素晴らしい方がいましたが、紙面の都合上割愛させていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。