南谷真鈴さんで一躍知られた『探検家グランドスラム』について徹底調査
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こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。

みなさん、『探検家グランドスラム』ってご存知ですか?

テニスでは1年間での四大大会の全制覇をグランドスラムっていいますが、『探検家グランドスラム』って何を意味するんでしょう?

ここでは、南谷真鈴さんで一躍知られた『探検家グランドスラム』について徹底調査したので紹介します。


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登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
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九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

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そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





探検家グランドスラムとは?

探検家グランドスラムの定義
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探検家グランドスラム( the Explorers Grand Slam)とは以下の2つの全てに到達するという探検家の挑戦で、それを達成した人に与えられる称号

  1. 七大陸最高峰の山頂
  2. 北極点・南極点

冒険家グランドスラム( the Adventurers Grand Slam)とも呼ぶ。

史上初の達成は1998年なので、長い登山の歴史から考えると新しい挑戦ですよね。

七大陸最高峰

各大陸で最も標高が高い山のことで、難易度順に並べるとこんな感じ。

  1. エベレスト(アジア大陸最高峰、8848m)
  2. デナリ(北アメリカ大陸最高峰、6194m)
  3. ヴィンソン・マシフ(南極大陸最高峰、4892m)
  4. アコンカグア(南アメリカ大陸最高峰、6959m)
  5. エルブルス(ヨーロッパ大陸最高峰、5642m)
  6. キリマンジャロ(アフリカ大陸最高峰、5895m)
  7. コジオスコ(オーストラリア大陸最高峰、2228m)

詳細は7大陸最高峰の難易度は?技術面・体力面・日数面などから独自にランキングで紹介しています。

北極点・南極点

南極点と北極点
出典:iStock

あの有名な登山家 植村直己さんも北極・南極を冒険しているなど、登山を極めた人の行き着く先は『極地』かもしれません。

それだけ過酷な極地ですが、人類初の北極点・南極点到達は約100年前

近年は、そんな極地への到達方法により、グランドスラムの分類自体が変わりますが、後から紹介します。

なんと『真の探検家グランドスラム』という呼び名も

8000m峰全14座
出典:東京新聞

さらに、『探検家グランドスラム』に8000メートル峰全14座登頂も加えた『真の探検家グランドスラム(True Explorers Grand Slam』という呼び名もある。

ここまで行くと、人類じゃない様な(^^;;

これを初めて達成したのは2005年で、韓国の登山家 朴 英碩(パク・ヨンソク)。

彼は、2011年にアンナプルナ南壁の登攀中に遭難し消息を絶っています(ご冥福を祈るのみ)

 

そんな、探検家グランドスラムですが、日本で一躍知られたのは、探検家 南谷真鈴さんで、次に紹介します。

南谷真鈴さんは世界最年少で達成

7大陸最高峰を制覇した南谷真鈴さん
出典:Wikipedia

南谷真鈴さんは、2017年4月12日に世界最年少の20歳112日で探検家グランドスラムを達成

とてつもない記録ですが、それも2015年1月から2017年4月のたったの2年間で達成。

ものすごいバイタリティですが、その足跡はこんな↓感じ。

  • 2015年1月 アコンカグア
  • 2015年8月 キリマンジャロ
  • 2015年8月 モンブラン
  • 2015年12月 コジオスコ
  • 2015年12月 ヴィンソンマシフ
  • 2016年1月 南極点
  • 2016年3月 エルブルス
  • 2016年5月 エベレスト
  • 2016年7月 デナリ山
  • 2017年4月 北極点

「20歳までにエベレストに登頂すれば日本人最年少になる」ということを売り文句に、1000通以上のメールを企業に送ってスポンサーを探したといった逸話も。

詳細は7大陸最高峰を制覇した日本人のセブンサミッター4人について調べてみた!でも紹介しています。

達成に至る記録はこんな↓書籍で紹介されています。

自分を超え続ける―――熱意と行動力があれば、叶わない夢はない(南谷真鈴 著)
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探検家グランドスラムには2つ分類があった

探検家グランドスラムについて詳しく調査していくと、南極点・北極点への到達手段の違いで、2つ分類があったので、豆知識として紹介します。

    分類1 一般的に使う『探検家グランドスラム』

    南極点・北極点の冒険はそもそもが海岸線から長い距離を踏破の冒険。

    南極点到達はこんな↓感じで陸地と海の境界から南極点を目指すこと。

    陸地と海の境界から南極点を目指す
    出典:東京大学地震研究所

    北極点でも同じ↓。

    海氷と海の境界から北極点を目指す
    出典:登山&アウトドアガイド HP

    前人未到の犬ぞりによる北極圏1万2000キロ走破したあの植村直己さんも同様です。

    当初は、そんな南極点・北極点への冒険と七大陸最高峰登頂を合わせて『探検家グランドスラム』と呼んでましたが、時代の流れなのか、別の分類も登場しています。

    分類2『探検家グランドスラム(最終緯度)』

    最近は飛行機でいく南極ツアーもあるんですよね(これ↓参照)

    そんな時代の流れに乗ってか、緯度89度から90度までの「最終緯度」を踏破した記録も「最終緯度」(Last Degree)の但し書き付きで探検家グランドスラムと認められる様になったそうです。

    南極点の場合はこんな↓感じで、Start地点(南緯89度)まで飛行機で行き、そこから南極点を目指すパターンね。

    南緯89度地点から南極点を目指す
    出典:東京大学地震研究所

    北極点も同様ですが、氷の上を歩くこともあり南極点踏破よりはるかに難易度は高いらしい。

    北緯89度地点から北極点を目指す
    出典:登山&アウトドアガイド HP
    緯度1度といっても111kmもある

    緯度10度の距離=1111km
    出典:気象予報士の実技試験に役立つ情報

    • 89度から90度までの踏破距離は直線距離で111kmもあるんです
    • 極寒の中を荷物を載せたソリをひきながら、スキーで歩く姿を想像するだけも恐ろしい

    まとめ

    以上、南谷真鈴さんで一躍知られた『探検家グランドスラム』について徹底調査したので紹介しましたがいかがでしたか?

    自分には到底あり得ないことですが、ホント『すごい〜』の一言ですよね。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。