
こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
南アルプス北部にある鳳凰三山。
地蔵岳(2764m)・観音岳(2841m)・薬師岳(2780m)の三つの山の総称で、地蔵岳山頂部の『オベリスク』と呼ばれる巨大な尖塔は有名。
そんなオベリスクまで1時間の所に位置している鳳凰小屋。
こじんまりした小屋ですごくいい所ですが、テント泊する際にはちょっとした注意点が必要です。
ここでは、鳳凰小屋でテント泊と題して、水場もあり快適だが、混雑するのでペグ必須という内容を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
鳳凰小屋でテント泊|水場もあり快適
鳳凰小屋はオベリスクまで登り1時間・下り30分の所にある、標高2400mのこんな↓小屋。
全景を撮り忘れてたのでインスタね
これが全景?と思うぐらいの、こじんまりした小屋ですが、水が美味しい。
テント泊に大切な水場はこんな↓感じ。

水は常時、ふんだんに出ており心配ないというより、その水が素晴らしく美味しいです。
下山して、鳳凰小屋のHPを調べてみたら、こんな↓記載もあり。
鳳凰小屋の水は、そのまま飲んでいただける、とても美味しい天然水です。
下から水を持っていらっしゃった方は、ぜひ飲み比べてみられてください。
きっと違いに驚かれると思います。
引用元: 鳳凰小屋 HP
さっすが、南アルプスの水ですよね。
ただし、テント泊にはちょっとした注意点があり、次に紹介します。
鳳凰小屋でテント泊|ハイシーズンは大混雑

鳳凰小屋の最大設営数は25張り。
ただ、45張りとの情報もあり、不思議。
僕の実感では、比較的余裕をもって張った場合は25張り程度だけど、ぎちぎちに詰めれば45張りまではいけるからなのかと。
僕がテント泊したハイシーズン手前の時期でも、こんな↓感じで、ぎちぎちでした。

まるで通勤電車の様です(笑)。
鳳凰小屋のHPにはこんな↓記述もあり、最悪小屋泊りになる可能性があるのでなるべく早く(遅くとも16時までに)到着するように登った方がよいかと。
テント場の混雑時には、できるだけ多くのお客様にご利用頂くため小屋スタッフの指示に従ったテント設営をお願いしています。
お客様のご理解とご協力をお願い致します。またテントが張れない場合は、小屋への素泊まりなどをお願いしています。
その場合の料金は相談となります。状況に応じて対応させて頂きます。
テント場をご利用のお客様は、小屋への早めの到着をお勧めします。
引用元: 鳳凰小屋 HP
鳳凰小屋でテント泊|テントの設営にはペグしか使えないので要注意
テント泊ではペグは使わないって方も多いのでは?
詳細は登山テントにはペグ不要|登山テントをペグ打ちなしでスピーディに設営するノウハウで紹介しています。
でも、鳳凰小屋でテント泊される方は、ペグしか使えないので、必ずペグを持参してください。
その理由はこの↓写真を見れば明白。

一張りでも多く張れるように詰めるため、テント間の隙間をとることができない。
なので、石で張るのは厳禁。実際、石自体もトンカチにする程度しか転がっていません。
早めに着いて余裕をもってテントを張っていても、混んでくると、小屋のスタッフから「テント間を詰めるために移動してください」ってお願いされます。
実際に、僕がテント泊した時も、移動している人がたくさんいました。
石禁止は鳳凰小屋のHPでも周知されています。
鳳凰小屋のテント場は、樹林帯のため風がほとんどなく、平らに整地してあり、水場やトイレも近い、テント泊初心者の方にもおすすめできるテント場です。
ただし石は使用出来ません。ペグの持参をお願いいたします。
引用元: 鳳凰小屋 HP
みんなが協力して一人でもテント泊ができるように心がけようという事ですね~
- 昼の軽食は提供なし
- テント泊は晩御飯や弁当の提供なし
- Docomoとauなら小屋周辺で携帯使えそう
- GWや紅葉の時期は冷え込むので防寒必須
- 売店メニュー↓
缶ビール 600円
日本酒 500円
ワイン 3,500円
缶ジュース 300〜350円
コーヒー 500円
クッキー 400円
ポテトチップス 400円
手拭い 1,000円
おばあちゃんの帽子 800円
山バッチ 700円〜引用元: 鳳凰小屋 HP
なお、新型コロナの感染対策で、2021年は小屋泊は完全予約制で営業していましたがテント泊は禁止になっていました。
小屋泊も、寝具が直接肌に触れないように、枕カバー・シーツまたはインナーシュラフを必ず持参する必要あり
2022年はコロナが収まって、フツーにテント泊ができることを祈ってます。
最後に、鳳凰小屋への最短ルートを2つ紹介します。
鳳凰小屋でテント泊|鳳凰小屋への最短コースは2つ

鳳凰小屋への最短コースは青木鉱泉コースと御座石鉱泉コースの二つ。
詳細は鳳凰三山の御座石コース|ヒル嫌いには青木鉱泉より御座石鉱泉からの入山がおすすめで紹介していますが、ここではその概要だけ紹介しますね。
青木鉱泉コース

青木鉱泉から入山するコースで、ドンドコ沢コースとも呼ばれています。
登りが6~6.5時間 ・下りが4~4.5時間程度ですが、険しい急登で段差も大きいので、脚力によってはさらに長くなるかも。
コース名にもあるドンドコ沢では、滝南精進ヶ滝、白糸の滝、五色の滝など滝の景観がすばらしい。
ただし、沢コースなので、雨降り時や雨上がり時はヒルがっ!
ヒルを避けたいなら御座石鉱泉からの入山がおすすめで、次に紹介します。
御座石鉱泉コース

御座石鉱泉から入山するコースで、一般には燕頭山コースとも呼ばれてます。
登りで5~5.5時間 、 下りで3~3.5時間程度。
鳳凰小屋までは約1300mの標高差で、燕頭山までは急登ですが、道がきちんと整備されているので初心者でも大丈夫。
尾根コースなのでヒルの心配はありません。
まとめ
以上、鳳凰小屋でテント泊と題して、水場もあり快適だが、混雑するのでペグ必須という内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
ペグ禁止のテント場は北アルプスの種池山荘テント場など他にもあり、要注意です。
2021年はコロナ対策でテント泊は禁止となっていましたが、2022年は解禁されることを祈ってます。