こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
登山でテント泊。大自然と一体となって過ごすテント泊って最高ですよね。ただ、テントが重い(泣)。
最近は一人用で1kg前後の軽量テントがありますが、グランドシート(別名:フットプリント)って、どうされてます?
ここでは、グランドシートをタイベックで自作したので紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
グランドシートをなぜ自作?
グランドシートがないと穴だらけ
僕はソロ登山主体ですが、居住性も考えて、2人用のプロモンテVL22↓を愛用してました。
現在はプロモンテ VL22は廃盤となっているようです
重量は1.8kgと2人用としては軽量ですが、これ以上重くしたくないので、穴が空けば補修すればいいじゃんってことで、グランドシートなしで、使ってました。
ただ、使う度に、小石で穴が空き、こんな感じ↓で補修だらけ。
補修だらけになった事もあり、テント自体の大幅な軽量化を考えて、登山テントを買い替える事に。
純正のグランドシートは高い・重いので自作を決意
買い替えた軽量テントがニーモ タニ 1P。こんな↓テントです。
詳細はニーモ タニ 1P は欠点あるも、実際に使ってみると、それ以上に利点が勝るに書いてます。
ポール・フライシートも含んで1.06kgと超軽量ですが、インナーテントの床生地が薄いので、こんな↓純正のグランドシートの購入を考えました。
でも、重さが180g。ウルトラライト登山を目指していた僕にとっては許せない重さで、それに加えて5000円というのも高すぎ!
ならば、100g以下のグランドシートを目指して自作するしかないっていう結論になったので、次に紹介します。
タイベックで超軽量なグランドシートを自作
①グランドシートの材料選定
まずは、超軽量な材料探し。
いきついた材料が、デュポン タイベック。
世界的に有名なデュポン社独自の高密度ポリエチレン不織布で、建築資材以外にも様々な用途に使用されているそうです。
こんな↓タープまで作っている強者も。これ、ある意味カッコいいですよね。
山岳テントのグランドシートにもそのまま敷いて使っている人も。
タイベックには大きく分けてハードタイプとソフトタイプの2種類ありますが、畳んだ時の携帯性を考えてソフトタイプを選定。
タイプ別の詳細スペックはここ↓。
②タイベックの購入
ネットで注文し、送られてきたものがこれ↓。なんかポスターみたい(笑)。
テントシート(テントの床上に敷くシート)にも流用したかったので、長めに注文。
次は、その製作編です。
③グランドシート製作
普段使わないミシンを取り出し、端末を処理。
次は、四隅の補強。こんな↓感じで切り取り線を入れて~。
不要な所を切り取って、折り返して、ミシンで補強。
これをグランドシートの四隅にミシンで縫製。
これに、ゴムを通してグランドシートの完成。
完成!
早速、計量。
重さ、96g。
目標の100g以下を達成。
次に、テントにセットした様子を紹介しますね。
④テントにセット
セットといっても、ポールとインナーテントを接続する前に、ポールをゴムの輪っかに通しておくだけ。超簡単です。
セット後の状態を上から見たところ。
テントをピンと張ったら、グランドシートはインナの内側に来るので、雨の時も水受けにならなくて済みそうです。
最後に、自作グランドシートを登山に投入した後の結果を紹介しますね。
実戦に投入
ザックにはこんな↓感じで入れておきます。軽いだけじゃなく、パンツ一枚程度の超コンパクト。
いざ、長期縦走で丸一週間フル稼働。
下の写真は北アルプスの黒部五郎小舎のテント場。見にくいですが、チラッと自作タイベックシートが見えますよね。
雨にも合いましたが水の侵入もなく、一週間のフル稼働を終え、自宅で穴チェック。
当然、小石で無数に傷が入ってましたが、穴は下の写真の一つぐらいで、殆どなかったです。
もちろん、テントは無傷で、大満足のタイベック自作グランドシートでした。
まとめ
以上、登山テントのグランドシートを自作し、タイベックを使った超軽量なグランドシートができた経緯を紹介しましたが、いかがでしたか?
純正のグランドシートは結構高価なので、お財布にも優しく、満足しています。
ウルトラライト登山を目指している皆さんのご参考にどうぞ。