こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
最近、熊出没情報がやたら多いですよね。
熊対策には熊鈴は必携ですが、それだけで十分なのでしょうか?
ここでは、登山中に熊と遭遇する確率を減らす方法は『熊鈴』だけじゃないっという内容を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
『熊鈴』は異論反論もあるが、もっとも効果あり
熊鈴については、”人が食べ物を持っていると学習した熊が、鈴の音を聞いて近寄ってくる”など、いろんな意見あります。
ただ、以下の記事でも書いてますが、熊鈴は過信してはいけないがもっとも効果ありと思います。
ただ、熊鈴だけで十分なのでしょうか?
『熊鈴』以外で、登山中に熊と遭遇する確率を減らす方法とは?
登山中での熊の被害をなくすには、『熊とばったり出会わないこと』に尽きると思います。
僕は過去の熊遭遇体験から、熊鈴に加えて、以下の2点をできる限り守ろうと心がけています。
- 計画段階の対策
- 登山中の行動
これらの対策はよく言われていることですが、実体験も含め次に紹介しますね。
『計画段階の対策』で熊と遭遇する確率を減らす方法
まず重要な対策として『計画段階の対策』がありますが、僕の実践している4つの方法を紹介します。
方法1:出没情報が多い山域には行かない
ネットなどで調べると、クマ目撃情報はある程度知ることができますよね。
熊はどこにでもいると思った方がいいですが、僕は頻繁にクマ目撃情報が出ている山域は極力行かない様にしています。
昔は気にしてなかったのですが、一度遭遇してしまうと、臆病に(^^;;
方法2:なるべく登山者が多い登山道を選ぶ
一つの山頂に行くにも、登山道っていろいろありますよね。
そんな時は、メジャーな登山道を選ぶのも熊に出会いにくい対策になるかと。
メジャーな登山道といっても、繁忙期じゃなければのんびり楽しめますよ。
最近、蝶ヶ岳に登った時のルート選定で身を持って体験したので蝶ヶ岳にテント装備で登るには『横尾から』と『徳沢から』のどっちがきつい?に書いてます
方法3:なるべくソロでは入山しない
ソロ(単独)よりも仲間がいた方が熊と出会う確率は低いので、なるべくソロでは入山しない方がいい。
でも、ソロ好きの僕にとっては難しいところ(^^;;
個人的な思い込みですが、近場の山で熊と遭遇した体験から里山の方が怖いこともあり
- 入山者の少ない里山は仲間と登る
- 北アルプスの様なメジャーな山は登山者も多いことからソロで登る
っていう使い分けをしています。
方法4:九州の山に登る
九州の山には熊がいないので、当然ですが熊に出会うことはないですよね。
これは、九州の特権かも(^^;;
次に、『登山中の行動』で遭遇する確率を減らす方法を紹介します。
『登山中の行動』で熊と遭遇する確率を減らす方法
『計画段階』で熊と遭遇する確率を極力減らすことも重要ですが、『登山中の行動』も重要で、僕の実践している4つの方法を紹介します。
方法1:臭いの強い食べ物を持ち歩かない
熊の嗅覚は人間の2100倍(犬の21倍)で哺乳類最強。
その理由は餌を探すためで、風を頼りに30キロ先の死体の臭いを嗅ぎつけることも可能らしいです。
なので、わかりやすい様に『臭いの強い食べ物』と書きましたが、前日食べたカレーのちょっとした残飯なども一発アウトかも。
なので、ゴミも必ずジップロックで密封してください。
方法2:朝夕や霧が出ているときの行動は極力避ける
熊は朝夕や霧の時に行動が活発になるそう。
特に、『霧が晴れたら近くに熊が居てびっくりした』といった話もよく聞きます。
でも、山頂で朝日を見たいので早朝登山したいとか、いろんなシチュエーションありますよね〜
僕もナイトハイクをよくしますが、『出会った時は運が悪いだけ』と覚悟を決めてます(笑)
方法3:登山者がほとんどいない登山道にソロで入る時はうるさくする
ナイトハイクや早朝登山で登山者がほとんどいない登山道を歩く時は、とにかくうるさくしてください。
- 熊鈴を手に持ってチリンチリン鳴らす
- スマホで音楽を鳴らす
- 時々、雄叫びを上げる
など、やり方はいろいろあります。
他の登山者の気配がしたら静かにしましょう
方法4:熊の気配(フン・足跡・獣臭)を感じたら最大限の注意を払う
熊のフン・足跡・匂いを感じたら最大限の注意を払うことも重要。
さほど遠くない過去にその場に居た証拠ですので、最大限に注意を払い、急いでその場から遠ざかってください。
- 匂い:強烈な「獣臭」なので、嗅いだことない人にもすぐ判る
- フン:食べたものがそのまま出てるのが特徴で、匂いはほとんどないらしい
- 足跡:大きさは大人の足と同じくらい
以上、『計画段階の対策』と『登山中の行動』について紹介しました。
全てを守ることは難しくても、熊鈴と組み合わせることで、遭遇する確率を少しでも減らせるかと思います。
要は、100%じゃなくてもいいので、遭遇する確率を極力下げることが必要かと。
まとめ
以上、登山で熊と遭遇する確率を減らす方法は『熊鈴』だけじゃないっという内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
ここで書いたことは当たり前の様でなかなか守れないものですが、少しでも実践していただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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