こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
南アルプス北部にある鳳凰三山。
地蔵岳(2764m)・観音岳(2841m)・薬師岳(2780m)の三つの山の総称で、地蔵岳山頂部の『オベリスク』と呼ばれる巨大な尖塔は有名。
そんな鳳凰三山への登山にはいろんなルートがありますが、一番ポピュラーなのが青木鉱泉より入山するルート。
でも、そこには密かに忍んでいるやっかいな生物が!
ここでは、ヒル嫌いには青木鉱泉より御座石鉱泉から入山するルートがおすすめといった内容を紹介します。
一番ポピュラーな青木鉱泉から入山するルートには『ヒル』がっ!
ドンドコ沢コース
青木鉱泉から入山するルートで、ドンドコ沢コースとも呼ばれています。
こんな↓沢沿いのコース。
登りが6~6.5時間 ・下りが4~4.5時間程度ですが、険しい急登で段差も大きいので、脚力によってはさらに長くなるかも。
コース名にもあるドンドコ沢では、滝南精進ヶ滝、白糸の滝、五色の滝など滝の景観がすばらしい。
特に五色の滝は約50mの落差があり有名。こんな↓感じで素晴らしい景観で癒されますよね~
ただし、雨降り時や雨上がり時はヒルがっ!!
沢コースなので、こんな↓感じで沢を横切るコースもあり。
雨降り時や雨上がり時は増水している可能性もあるので、入山前にチェックしておく必要ありです。
ただ、増水は事前チェックで回避できますが、もう一つ問題が!
問題は、僕の大っ嫌いなヒル
咬まれると血が止まらないので、キモイですもんね(鈴鹿で経験済み)。
皆さんもご存じだと思いますが、これね↓。
ヒルは地面から這い上がってくるだけじゃなくて、木の上から落ちてきて知らないうちに体の中に入っていることも。
特に、雨降り時や雨上がり時は要注意で、ドンドコ沢も例外ではないようです。
そんな情報を聞いていたので、僕は御座石鉱泉から入山しましたが、駐車場にいた時に、隣の車から女性の「きゃ~~」って悲鳴が!
そのパーティは、御座石鉱泉から入山し、下山は青木鉱泉経由で御座石鉱泉まで戻って来たそう。
パーティ全員がヒルにやられて血だらけでした(笑)。
なので、ヒルを避けたいなら御座石鉱泉からの入山がおすすめで、次に紹介します。
ブロガー「好奇心Oh!say!」さんが、リアルタイムで観察してみたいと、山から持ち帰って血を吸わせてみたそうです。
その、動画を載せておきますので、ご参考に(やや、グロイっす)。
『ヒル』を避けたいなら青木鉱泉より御座石鉱泉から入山するルートがおすすめ
燕頭山コース
御座石鉱泉から入山するコースで、一般には燕頭山コースとも呼ばれてます。
北アルプスにあるのは燕岳(つばくろだけ)ですが、燕頭山は「つばくろやま」と呼びます
こんな↓尾根コースです。
尾根コースなので、ヒルの心配なし!!
燕頭山コースは尾根コースなのでヒルの心配はありません。
断言はできませんが、雨上がりに登った僕の経験からは問題ないかと。
ブログに載せるにあたり、ネットでいろいろと調べても、ヒル情報はヒットしませんでした。
地味なコースですが、道はきちんと整備されている
登りで5~5.5時間 、 下りで3~3.5時間程度。
鳳凰小屋までは約1300mの標高差で、燕頭山までは急登ですが、道がきちんと整備されているので初心者でも大丈夫。
燕頭山から鳳凰小屋までは傾斜が緩やかな散策コースで、甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳・富士山も眺められます。
地味なコースなので登山者も少ないですが、鳳凰小屋のスタッフが入下山で利用しているので、登山道はよく整備されています。
そんな、御座石コースですが、僕が登った時に感じたポイントと情報を、次に紹介しますね。
御座石鉱泉から入山するルートは、地味だけど静かなロングコース
- 入山日:2013年7月7日
- 天候:曇り
- 登山形態:単独(鳳凰小屋のテント場でテント泊)
御座石鉱泉の登山口までの道路情報
青木鉱泉方面との分岐を過ぎてから、残り1㎞ですが、舗装はされてるもののかなり荒かったです。
SUVなら問題ないですが、フツーの乗用車だと、床を擦りそうなので気を付けて走った方がいいレベル。
現在は不明ですが、気になる方は、御座石鉱泉に電話して聞いてみた方がいいかも
御座石鉱泉の登山口
駐車場は御座石鉱泉前の広場で、登山者にうれしい無料駐車場。
ハイシーズン直前でしたが、ガラガラ(さすが、マイナーコース?)。
登山口は分かりにくいですが、上の写真のトイレ横↓にあります。
燕頭山までは急登の樹林帯をひたすら登る
燕頭山まではきつい登り。
でも、道は整備されていて、こんな↓気持ちいいコース。
ところどころに標識も立っていて、道迷いの心配もないです。
途中に、なにやら判らない旭獄頂上なる石碑もあり(やや、不気味)。
下山した後にググってみましたが、その経緯は不明でした
崩壊しかけた木の階段もあるが、鎖を付けてくれていたので安心でしたよ(もぉ、修理されてるかも)。
燕頭山の頂上はここ↓。
標識はあるけど、どこが頂上なのって感じです(笑)。
燕頭山を過ぎると緩やかになり、整備された橋を多く渡る
燕頭山の頂上からは、緩やかな尾根コースなので、のんびり歩けます。
天気よければ、甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳・富士山も眺められるようですが、僕が登った時はガスってって見えんかった。
危険個所は、こんな↓風に橋が整備されてます。
やや崩壊しかけた橋もありますが、全く問題なかったです。
地蔵岳のオベリスクが見えてきたら、鳳凰小屋まであと一息って感じ。
鳳凰小屋からオベリスクへは1時間(下りは30分)
鳳凰小屋ではテント泊をしましたが、詳細は鳳凰小屋でテント泊|水場もあり快適だが、混雑するのでペグ必須【要注意】で紹介しています。
最初は樹林帯ですが、オベリスクが見えてきます。砂地に足を取られながら急坂を登り切ると賽の河原に。
それにしても、オベリスクは素晴らしい景色です(下の写真は観音岳から地蔵岳に向かう時のもの)。
これは、賽の河原から見た景色ですが、晴れていると素晴らしいでしょうね~。
- 御座石鉱泉は入浴代1100円と高めな上、評判が悪い。。。書くのもはばかられるので、気になる方は調べて下さい。。。
- なので、下山したら車で青木鉱泉に行くことをおすすめします(20分ぐらいで行けます)。
- 青木鉱泉は入浴代1000円。こんな感じのレトロなお風呂で最高でしたよ。
まとめ
以上、鳳凰三山への登山で『ヒル嫌い』には青木鉱泉より御座石鉱泉からのルートおすすめといった内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
ヒルは平気だよって方は、もちろん青木鉱泉からでも問題ありません。
今後、鳳凰三山に行かれようと思っている方の参考になればうれしいです。