登山で肩こりしない『ザックの背負い方』と『パッキングの仕方』
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登山を始めた方から

  • 登山は楽しいけど、肩こりがひどい
  • テント泊装備で登山に行くと、肩に荷物がくいこんで肩こりが。。。

って話をよく聞きます。

ザックは重いから、肩こりして当たり前って諦めていませんか?そんな事はありません。ここでは、登山で肩こりしない『ザックの背負い方』と『パッキングの仕方』を紹介します。


この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
この記事を書いている人
九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

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そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





登山で肩こりしないためにはザックは「腰」で背負う

登山
出典:フリーイラスト素材

そのポイントは超簡単です。

ザックは腰で背負う

肩で背負うは大きな間違い

たったこれだけ!

もし、肩で背負っていたら、腰で背負うようにすれば、肩こり一発解消間違いなしです。

街では歩く時間が短く、軽いので、肩で背負っても全然問題ありませんが、登山では時間が長い。さらにテント泊となったら軽くても10kg以上。

肩で背負っていては、肩が痛くて溜まりません。

ワンポイントアドバイス

  • 腰と肩のザックの荷重割合は、体格・筋力や好みによって違うので、これっていうものはありませんが、私の場合は肩が3割、腰が7割
  • 人によっては肩が2割、腰が8割が楽だという方もいます
  • 実際にかついで、歩いてみて自分が楽にかつげる割合を探って下さい

では、どうやって腰で背負えばいいんでしょう?

次に、ザックの背負い方を説明します。

肩こりしない『ザックの背負い方』

ザックのストラップやベルトの名称はメーカによって異なるので、ここでは下の写真の名前で説明します。

写真についている番号は締める順番。

ザックのかつぎ方
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①ヒップベルトをギュ~~っと締める

始めに全てのベルトを緩めます。ここが緩んでいないと、先ずNG。

ザックをかついだら先ず締めるのがヒップベルトですが、その締める位置と力がザックのかつぎ方のもっとも重要なところで、これが中々難しいです。基本は

  • 締める位置は腰骨
  • 締める力は比較的強く

です。

ザックの全ての重さを腰で支えるぐらいの気持ちで締めることがポイント。

締める位置は、個人差あり、腰骨よりも上のお腹で締めた方が楽と言われる方も。

僕は長く歩いていると腰骨が痛くなるタイプなので、やや腰骨よりも上で締めてます。

②ショルダーハーネスを締めて調整する

①の状態にすると肩には荷重が掛かっていませんので、ショルダーハーネスを締めて肩への負荷、ザックの上下位置の調整をします。

ショルダーハーネスを引き過ぎると、肩への負担が増えるので気を付けてくださいね。

③ショルダーストラップを締めて調整する

あまり皆さんが調整されていないストラップですよね。

実は私も面倒なのであまり調整していませんが、このストラップはザックの上部を体に引き寄せる大きな役割があるので調整してください。

ただ、締めすぎると、肩への負担が増えるので要注意!

④ヒップベルトスタビライザーを締める

これを締めることでザックの下部が体に引き寄せられ密着度が増します

一度調整したらそのままでもいいかもしれません。

⑤チェストストラップを締める

最後の仕上げですですが、あまり締め付けすぎると、窮屈になるので、ザックが左右にぶれない程度に締めることがポイント。

涸沢カール紅葉
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ワンポイントアドバイス

  • 長時間歩いていてて肩が凝ってきたなら、ショルダーベルトを緩め、ウェストベルトを締め直して、腰の負担を増やして肩への負荷を減らすとか、その逆をやってみるとか色々と試してみてください
  • チェストベルトは常に締めている必要は無く、岩場や崖を通行する際などザックの揺れを抑えたい時だけに締めてもいい

肩こりしないためには、パッキング方法も重要で、次に紹介します。

チャットでご相談。山キャン情報室では、「○○な情報も知りたい」など、読者様のご質問やご相談に、お答えしています。

肩こりしない『パッキング方法』

ザックのかつぎ方
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肩こりをしないためには、ザックの重心をどこに持ってくかも重要。

重いものは上・軽いものは下、重いものは背中側・軽いものは表側

重いものが上と書きましたが、肩より上は振り子の原理が働き岩場とかで危険ですので、肩より上には重いものをパッキングしない方が良いでしょう。

ハードレーションシステムのポケットが背中側にあるのも理にかなっていますよね。

よく使う物は上側、あまり使わないものは下側

これは使用頻度を考えると当然。

重いものを上で背中側にしながら、よく使うものを上にしようと思うと、テント泊装備の場合、詰める荷物はこんな感じです。

  1. 雨蓋:ファーストエイド、行動食、小物(ヘッドライトとか)
  2. 上層の外側:行動着、レインウェア
  3. 中層の内側:水、食料、クッカー類
  4. 下層:シュラフやテントなどの幕営用品・着替え

それでも肩こりがひどい方には、これ↓しかないですかね(笑)。

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まとめ

以上、登山で肩こりしない『ザックの背負い方』と『パッキングの仕方』を紹介しましたが、如何でしたか?

なお、肩こりには個人差もあります。自分にあったザックを選んだり、登山中にザックのストラップを調整したり、自分に合った解消法を見つけてください。