こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
登山に絡む名言って『そこに山があるから』が有名ですが、それ以外にもいろいろありますよね?
登山家が過去から残した名言には、それぞれ感銘を受けるもの。
ここでは、登山家の名言集として、僕の印象に残った登山にまつわる名言 10選を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
登山家の名言① そこに山があるから
これ、もっとも有名な登山に絡む名言ですよね?
ジョージ・マロリー(イギリスの伝説的登山家)が、3度目のエベレスト挑戦で亡くなる1年前に残した名言。
その名言は、何度もエベレストに挑戦するマロリーに記者が質問して生まれたもの。
記者「Why did you want to climb Mount Everest?」
マロリー「Because it’s there.」
日本語に直訳すると
記者「なぜ、あなたはエベレストに登りたかったのか?」
マロリー「なぜならば、そこにそれがあるから」
ん?
ただマロニーはエベレストに登りたかっただけなの?
その詳細は「そこに山があるから」を英語でいうと、マロリーの名言の意味が分かってくるで紹介しています。
この名言はさておき、次から僕の印象に残った名言を一つづつ簡単に紹介します。
ご存知のものもあるかと思いますが、読んでみてください。
登山家の名言② 百の頂に百の喜びあり
深田 久弥
日本百名山の著者である「深田久弥」さんの名言。
実は、ドイツの有名詩人のゲーテの詩から引用していると言われていて、深田さんが自身の言葉で表現した形のようです。
その山にはその山の良さがあることを意味していると解釈できますが、
- 人も山も、一緒のものはこの世に存在しない(多様性)
- 一つの山でも季節や天候で違う顔を見せるので同じ頂でも喜びは違う
とも解釈できて、ホント、深い名言ですよね〜
登山家の名言③ 人生そのものが登山であり冒険である
エドモンド・ヒラリー(ニュージーランド)
ヒラリーは1953年5月29日に人類初となるエベレスト山頂到達に成功したことで超有名。
限界まで挑戦する人は、人生論まで語っても説得力あります。
ヒラリーの事をもっと知りたい方は自伝↓を読んでみてね。
登山家の名言④ 人生は8合目からがおもしろい
田部井淳子
田部井さんは、女性として世界で初めて世界最高峰エベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功したことで有名。
世界的な登山家にも関わらず、晩年は東北大震災を契機に『田部井淳子基金』を設立し東北の高校生と富士山に登ったり。
笑顔が素敵な素晴らしい方で、僕の大好きな登山家でした。
この名言は、60歳からの「ドキドキわくわく」な人生について語ったこんな↓エッセイ集で語られています。
登山家の名言⑤ 夢を目標に変えてチャレンジする
堀江謙一(海洋冒険家)
登山家じゃありませんが、僕の大好きな言葉なので特別に^^;
堀江さんは、1962年5月に23歳のときに合板製の小型ヨット『マーメイド』で日本から単独無寄港で太平洋を横断した海洋冒険家。
昨年(2022年)の6月に83歳で太平洋横断を行い「最高齢による太平洋横断」としてギネス世界記録に認定されました。
堀江さんの名言にあるように夢を目標に変えれば素晴らしいことができるんですよね(凡人の僕には無理(笑))。
登山家の名言⑥ 征服すべきは山の頂上ではなく自分自身だ
エドモンド・ヒラリー(ニュージーランド)
❷でも紹介したヒラリーの名言『人生そのものが登山であり冒険である』もですが、この名言も素晴らしい〜
偉業を成し遂げた人は言葉も神の領域に入っている様です。
登山家の名言⑦ 自分の弱さを乗り越えようとしてホラを吹く。だが吹いた以上はやり遂げる
三浦雄一郎
1966年に富士山での直滑降を成功(この時ブレーキとしてパラシュートを使用した映像から、後にパラグライダーが開発されたらしい)
最終的に、1985年に54歳で南アメリカ大陸最高峰アコンカグアからの滑降を行い、世界七大陸最高峰全峰からの滑降を成功。
その後、目標を失ったが、65歳の時に5年後の70歳でエベレスト登頂を果たすという目標を公言し登頂に成功。
さらに、80歳で3度目のエベレスト登頂に成功しエベレスト最高齢登頂者に。
ホラを吹きながらやり遂げるって、凄い人。
登山家の名言⑧ 目の前の山に登りたまえ。山は君の全ての疑問に答えてくれるだろう
ラインホルト・メスナー(イタリア)
メスナーは17年かけて1986年に人類史上初となる8000メートル峰全14座完全登頂に成功。
1980年にはエベレスト無酸素単独登頂の偉業を成し遂げた世界的な登山家でも有名。
ヒラリーと同じ様に偉業を成し遂げた人は言葉も神の領域に入っています。
登山家の名言⑨ 探検家に必要な資質は臆病者であることです
植村直己
植村さんは1970年に日本人で初めて世界最高峰のエベレストに登頂。
登山もさることながら、1978年に北極圏1万2000キロを犬ぞりで単独走破し『世界のウエムラ』に。
そして、1984年に冬のデナリで43歳の誕生日に冬季単独登頂に成功したものの、その翌日、下山途中に消息を絶ってしまった。
そんな植村さんの言葉『臆病者であることです』って重いです。
登山家の名言⑩ 富士山だけはただ平凡で大きい。結局その大きな包容性にかなわない
深田久弥
北アルプスに登っても、富士山が見えると『あぁ〜富士山が見えた』って思ったことありませんか?
クライミングなど登山を本格的にやっている人には平凡な山ですが、なぜか惹かれてしまう『富士山』。
この深田久弥の言葉はそんな気持ちをストレートに表してくれてます。
追加:老いぼれるのは結局自分で諦めているんですよ。年を取るとできない理由ばかりを一生懸命考え始めるんです
三浦雄一郎
三浦さんは2020年に頸髄硬膜外血腫を発症し、その影響で足にまひが残っていますが、今年(2023年)9月にアウトドア用車いすに乗って富士山へ登頂。
なぜ、そこまでして登るのか?
三浦さんは『富士山へ登ると自分がどうなるのかという好奇心』からこの挑戦を思い立ったそうです。
やはり、諦めない気持ちが大事なんだなぁって。
まとめ
以上、僕の印象に残った登山家の名言 10選を紹介しましたが、いかがでしたか?
『登山って人生そのもの』とよく言われますが、納得できる様な気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。