こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
世界中の大陸には1,000,809の山々があるそうです!
そんな大陸で『最も高い山は何?』『登るの大変だじゃ?』って思った事ありませんか?
ここでは、7大陸最高峰の難易度を技術面・体力面・日数面などから独自にランキングしたので紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
7大陸最高峰とは?
七大陸最高峰とは、各大陸で最も標高が高い山のこと。
地質学上では大陸は6つですが、ユーラシア大陸をアジア大陸とヨーロッパ大陸の二つに分けて7大陸としています。
英語では『セブンサミッツ(Seven Summits)』と呼んで、全て登った登山家を『セブンサミッター』というそう。
なんか、呼び名がカッコいいですよね~
日本人のセブンサミッターは7大陸最高峰を制覇した日本人セブンサミッターについて調べてみたっ!で紹介しています
その語源は、7大陸を登った体験をテキサスの富豪がまとめた本「Seven Summits」として紹介され、世界中の登山家の憧れとなったそうです(こんな本↓)。
次に、先ずはそのランキング結果を公表します。
7大陸最高峰の難易度ランキング結果
ランキングはこんな感じでやってみました
7大陸最高峰といっても、標高・アプローチの長さ・宿泊環境・気候条件・必要な資金などの要因で『難易度』を簡単に数字にすることは難しい。
なので、ここではそれぞれの山を
- 『技術面』
- 『体力面』
- 『日数面』
の3要素で評価し、世界最高峰のエベレストを満点の10点として、こんな↓レーザーチャートを作って、ランキングしました。
ランキングは筆者の独断と偏見ですので、ご了承ください(;^_^A
ランキング結果
1位は世界最高峰のエベレスト(アジア大陸)、最下位はコジオスコ(オーストラリア大陸)ってことになりました。
でも、コジオスコとか、あまり聞いたことないですよね~
っという疑問に答えるべく、どんな山なのか、難易度の低い順に紹介します。
7位|コジオスコ(オーストラリア大陸最高峰、2228m)
コジオスコはオーストラリア大陸の最高峰。
『技術面』『体力面』『日数面』も全てで、堂々の(?)7位。
かつては車で山頂に立てたそう
標高1,930m地点までリフトがあり、リフトの終点と頂上の標高差は約300m。
さらに、50年ほど前までは車で山頂まで行けたそうです。
ハイキング程度で登れてしまう為、7大陸最高峰から除外される場合も
ハイキング気分で登れる山ですよね。
逆に、簡単に登れてしまうために、7大陸最高峰から除外されることも。
コジオスコのあるオーストラリア大陸から幅を広げオセアニアエリアとして、ニューギニアのこんな↓「カルステンツ・ピラミッド (4884m)」を最高峰とする場合もあるそうです。
ここは赤道直下にありながら頂上付近に氷河もあるそうで、確かにこちらの方が7大陸最高峰にふさわしいかも(;^_^A
詳細はオーストラリア大陸最高峰の『コジオスコ』は七大陸最高峰といっていいの?で紹介しています。
6位|キリマンジャロ(アフリカ大陸最高峰、5895m)
キリマンジャロはタンザニアにあるアフリカ大陸最高峰で、富士山のような独立峰の中では世界一の標高。
技術面は難しくはなく4泊または5泊で登れるが、6000m近くまで登るので体力面(特に高所順応)がポイント。
年間3万人以上の登山客
登山ルートも整備されているので年間3万人以上の登山客がトライしています。
現地人ガイド同行が義務付けられており、一般的には、ガイド+ポーター+コックが同行するツアーに参加するよう。
詳細はキリマンジャロ登山の難易度は?ツアーガイドが必須な登山にしては意外に低い登頂率!を読んでね。
地球温暖化の影響がこんな山にも
赤道直下なのに山頂に氷河がある事でも有名ですが、地球温暖化による影響でその規模は大幅に縮小。
その規模は19世紀末に対して2000年には12%までなっているそうで、2040年代までに氷河は完全に消滅するとも。
5位|エルブルス(ヨーロッパ大陸最高峰、5642m)
エルブスはロシアにあるヨーロッパ大陸最高峰で、鹿島槍のような双耳峰。
アイゼンを使う必要ありますが、単純な雪上歩行なので、ルートを外れないよう注意すれば技術面では困難な個所はない。
3900 m地点まではロープウェイで行ける
標高3900 mの地点まではロープウェイで行け、4100 mの地点には宿泊施設もあり。
夏季には1日に100人を超える多くの登山者が入山しているそう。
エルブルスはヨーロッパを代表する山なのか?論争も!
エルブスはヨーロッパよりもむしろアジアに近いので、エルブルスではなくモンブラン(4810m)とすべきとする意見も多い。
個人的にもヨーロッパというとモンブランの方がしっくりくるような(;^_^A。
詳細はヨーロッパ大陸最高峰の『エルブルス山』は七大陸最高峰といっていいの?で紹介しています。
4位|アコンカグア(南アメリカ大陸最高峰、6959m)
アコンカグアはアルゼンチンにある南アメリカ大陸の最高峰。
技術面では長時間のアイゼン歩行ができれば問題ないが(とはいえ厳しい)、テント泊で重い荷物を背負って登る必要あるので体力勝負。
年間3500人以上が入山
毎年3500人以上が入山するそうですが、天候次第で登頂成功率は入山者の3割程度。
ルートは3つあり、南壁を登るルートは技術的に難しくてエベレストに次ぐ難易度とのこと。
ビエント・ブランコ(Vient Blanco)が脅威
ビエント・ブランコ(白い嵐)と呼ばれるアンデス地方特有の悪天候が脅威。
イッテQのイモトアヤコさんも挑戦してますが、悪天候のために途中で断念。
詳細はアコンカグア登山の難易度は?『トレッキングで登頂可能な世界最高峰』ともいわれるが本当?で紹介しています。
このブログ↓を読むと、その厳しさがよくわかるかと。
3位|ヴィンソン・マシフ(南極大陸最高峰、4892m)
ヴィンソン・マシフは南極大陸の最高峰。
特別なクライミング技術はそれほど必要としないが、気温差が激しいため(-40℃近くまで下がる)、超低温下での体力面も重要。
南極は天候が不安定
南極は天候が不安定で、天候に対する運が必要な山ともいえる。
嵐の時は風速40~50m(山頂付近では風速80mを超えるらしい)。
詳細はヴィンソンマシフの難易度は?極寒と強風ながら、登山ツアーもある不思議な山で紹介しています。
南極という遠さが難易度をさらに上げている
南極という遠さもあり資金が潤沢な登山家しか難しそう。
かつて登山ツアーが組まれた際は、一人400万円以上必要だったそうな。ツアーの詳細はここ↓を見てね。
雪と空が一つに溶け合う、原始の雄大な世界、広大な氷河と雪に覆われた峰々への挑戦
2位|デナリ(北アメリカ大陸最高峰、6194m)
デナリはアメリカにあるアメリカ大陸の最高峰。
麓からの標高差が大きく、ルートが曖昧な上、クレパスなども多く、技術面・体力面共に超ハード。
ソリを使って40㎏程度の荷上げをしつつテント泊する必要もあり、デナリの方がエベレストよりハードだと思っているアメリカ人も多いそう。
昔の名前はマッキンリー
デナリってマッキンリーの方がわかりやすい。
デナリはいろいろな名称を持っていますが、詳細はマッキンリー山はなぜデナリに改名したの?そこには歴代アメリカ大統領の影が!で紹介しています。
あの植村直己さんもここで。。。
デナリはふもとからの標高差は5500 mもあり(エベレストより大きい)、気温も低く、夏でも山頂の平均気温はー20 度程度で、冬はー40~ー60度と超極寒。
植村直己さんが1984年に冬季単独初登頂を果たしたが、下山時に遭難して行方不明になったニュースは今でもよく覚えています。
1位|エベレスト(アジア大陸最高峰、8848m)
エベレストはネパールと中国をまたがるアジア大陸最高峰(っていうか世界最高峰)。
技術的・体力的・日数的にも7大陸最高峰の難易度 は一位と言えると思います。
最年少登頂者は13歳10か月で、最高齢登頂者は80歳(三浦雄一郎さん)。
デスゾーンと酸素ボンベ
標高8000mの世界では酸素が薄く、平地の約1/4。
3000m級の北アルプスでも頭がクラクラするのに、8000mとか想像もつきませんよね。
デスゾーンでは酸素ボンベを背負って登るのが一般的ですが、その歴史には酸素ボンベの軽量化があったようです。
詳細はエベレスト登頂の歴史には酸素ボンベの軽量化が重要な役割を占めていたで紹介しています。
ハワイのマウナ・ケアが「世界最高峰」という学者も!
ハワイのマウナ・ケアは標高は4205 m。
しかし、海底からの高さを考慮すれば標高10203 mで、ハワイのマウナ・ケアはエベレストより1200m近く高くなる。
やや、無理やりっていう感じもしますが、こんな論争も楽しいですよね。
まとめ
以上、7大陸最高峰の難易度を技術面・体力面・日数面などから独自にランキングした内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
7大陸最高峰には、ハイキング程度で登れる山からデスゾーンまであることが分かったかと。なお、ランキングは筆者の独断と偏見ですので、ご了承ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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