こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
酸味の強いコーヒーでも有名なキリマンジャロはアフリカ大陸最高峰。
登山の難易度は低いといわれてますが、本当の所はどうなんだろう?
ここではキリマンジャロ登山の難易度は?と題して、ツアーガイドが必須な登山にしては意外に低い登頂率という内容を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
キリマンジャロとは?
キリマンジャロはアフリカ大陸最高峰の山(標高5,895m)で、「7大陸最高峰」の1つ。
山脈に属さない「独立峰」としては世界最高峰です。
国立公園にも指定されており1987年には世界遺産にも登録されています。
「7大陸最高峰」の詳細は7大陸最高峰の難易度は?技術面・体力面・日数面などから独自にランキングで紹介しています。
ご存じの方は多いと思いますが、キリマンジャロの頂上部にはアフリカなのに氷河がありますが、地球温暖化の影響で相当部分が消失。
その残った部分は今も年間を通してみることができますが、10年後20年後は全て無くなってしまうかもしれません。
キリマンジャロ登山は技術の有無にかかわらず『ツアーガイド』登山が必須
国立公園の規定
国立公園のキリマンジャロは登山技術の有無にかかわらず、規定によりツアーガイド登山が必須。
ガイドと登山客一人あたり最低3人のポーターの雇用が義務付けられています(さらにコックも必要)。
ツアー会社は無数に有るので、現地で選び放題らしい。
ただ、どのツアー会社がいいのかは運次第(笑)。
ツアーガイド登山の登山ルートは2つ
国立公園の規定により登山にあたり、この↓2つのルートしか選べないようです。
- マラングルート(コカコーラルート)
4泊5日のルートで全て小屋泊 - マチャメルート(ウイスキールート)
5泊6日のルートで全てテント泊
どちらのルートも必要な装備は全てポーターが担いでくれ、個人で担ぐのは防寒着・水筒・行動食ぐらい。
食事もコックが作ってくれます。
マチャメルートのテント場のトイレはややヤバいようで、日本人の多くはマラングルートで登るらしい。
ツアーガイド登山なのに低い登頂率!難易度が高いのはなぜなんだろう?
キリマンジャロはツアーガイド登山な上に、ピッケルなど必要ありません。
なので、登山経験がなくても登ることができる世界で最も有名な山といえる。
ただ、登頂率は50~60%。
登山者の2人に1人は登頂を断念している
なぜなんでしょうか?
登頂率の低い原因 ❶高度による低酸素状態(高山病)
キリマンジャロ登山の最大の敵は『高山病』。
登山自体の難易度が低いとはいえ、標高5,895mの高地なので、さらに2000m高くなるとエベレストのデスゾーンに突入するレベル。
なので、正しく高度順応できれば登頂できるが、逆に高山病を発症してしまえばガイドから登頂断念の指示が出る。
これが登頂率の低い最大の原因。
初心者でも登頂の可能性が大いにありますが、ベテランでも高度順化に失敗すると登頂できません。
登頂率の低い原因 ❷寒暖差(特に山頂近くの寒さ)
気温は100m登る0.6℃低下します。
キリマンジャロは登山口から山頂までの標高差はおよそ4000m。
なので、単純計算で登山口から山頂まで約24℃低下することになる。
それに加えて昼夜の気温差も考慮すると、象の群れがいる南国の世界から南極の世界に突入するようなもの(やや大袈裟)。
山頂アタックの時は低酸素状態なのでゆっくりしか動けないので体がなかなか温まりません。
さらに下山時間を考慮し最も冷える明け方に山頂部へ到達する必要があり、寒さで登頂を断念する人が後を絶たないようです。
ツアーガイド登山には2つ方法あるが、費用面からは現地で申し込んだ方が難易度は低い
方法1:フリーで行って、現地でツアー会社に申し込む(安い)
まずは、フリーでキリマンジャロ登山口まで行くパターン。
日本の旅行会社でツアーを組んで行くよりも安い上、下山後の観光なども時間の制約はありません。
費用はこの↓ブログを参考にしました。
ツアー参加条件:
- マチャメルート(ウイスキールート)を単独契約
- 登山ガイド1人、コック1人、ポーター5人
- 入山料、キャンプサイト利用料、保険、交通費、食費、登山用品のレンタル料など全て込み
- 個人の持ち込み装備:ザック、行動食、ウエアー、防寒着
総費用:約1500ドル
- 830ドル:国立公園管理局に支払う入山料
- 450ドル:ツアー会社代金
- 250ドル:チップ
総費用の内、入山料の占める割合が半分とは、驚き!
方法2:日本の旅行会社でキリマンジャロ登山ツアーを申し込む(高い)
日本からキリマンジャロまでの航空機やホテルの手配など不安ありますよね?
そんな方は、方法1より割高ですが日本の旅行会社のツアーに申し込む方法があります。
秘境ツアーのパイオニアの西遊旅行のサイト↓で調べてみました
5泊6日で高所順応に配慮しながら登る。憧れの頂へ!
下山翌日は半日ですが、アルーシャ国立公園で動物サファリも満喫できるそうです。
至れり尽くせりって感じ。
海外遠征ですので資金面も大きな難易度の一つと言えますよね(;^_^A
じゃぁ、いつ頃行けばいいんでしょう?次に紹介します。
ベストシーズンを狙えば難易度も下がりそう
キリマンジャロは赤道直下に位置することもあり年中登れるが、ベストシーズンは1月~2月・9月。
詳細はこんな↓感じです。
- 1〜2月:気温が高く雨も少ない【ベストシーズン】
- 3〜6月:大雨季
- 7〜8月:雨季は終わるが南半球のため冬
- 9月:気温も上がり始め天候も安定【ベストシーズン】
- 10〜12月:小雨季
気候が安定している時を狙えば難易度も下がりそう
まとめ
以上、キリマンジャロ登山の難易度は?と題して、ツアーガイドが必須な登山にしては意外に低い登頂率という内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
資金だけじゃなく、高山病や寒暖差などいろんなハードルがあるようですが、是非行ってみたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。