こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
登山の前夜泊や車旅のサービスエリアでの仮眠など、時間に追われることなく眠れる車中泊って便利。
でも、こんな悩みが!
- 朝日が入って目が覚める
- 電気をつけると外から丸見え
- カーテンはつかわない時は邪魔
そんな悩みを解消するのが、”ガラスを覆うサンシェード”。
市販品もありますが、マグネットで取り付ける車中泊用のサンシェードを自作しましたので、その理由と自作手順を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
マグネット式のサンシェードの自作にこだわった理由
車中泊のサンシェードはいろんなメーカから専用キットは売ってます。例えばこんな商品。
高価ですが、専用で作ってあるのでピッタリ。
正直、僕も買おうかなって迷いましたが、過去からサンシェードを使ってきた経験から、自作することに。
その理由を少し書いてみたいと思います。
吸盤の跡を拭くのが面倒
一般的にサンシェードの取り付けは吸盤で付けますが、ガラス一枚で吸盤が少なくとも4つ。
なので、前後ガラスと側面ガラス合わせて6枚ある場合は4×6=24で24個の吸盤をガラスに付けることになります。
サンシェードを付けた後、吸盤の跡がガラスに付きますよね?
そのまま走るとタコの吸盤が走ってる感じで、イチイチ拭くのが、意外に面倒。
吸盤を使うと窓が開けれない
暑いときや少し換気したい時はガラスを少し開けたい時ってありますよね?
吸盤装着だと、換気がやりにくい。
これ、実際に車中泊すると、マイナスポイント高い。
吸盤は保管する時に意外に邪魔
使わない時はグルグルっと丸めて荷室に保管するんですが、吸盤が意外にスペースをとって、邪魔。
なので、吸盤を使わないマグネットシェードを自作する事にしました。
- 本記事は愛車カングーを基準に書いてます
- カングーはドア内装に板金むき出し部分が多いので、その特性に合わせてあります
- 軽自動車は本記事と同じセンスで自作できると思いますが、ミニバンタイプには使えないドアもあります
マグネット式のサンシェードの構想立案
最大の課題は、吸盤なしでどうやってガラスに付けるか?
そんなことできるの?
ひらめいた!マグネット戦法!
カングーはプラスチックの内装材が少ない。なので、金属部分に磁石でつけれるかも。
早速、百均で超強力マグネット(ネオジウム磁石)を買ってきました。
ドアガラスの大きさにバスタオルを切って、ネオジウム磁石をテープで仮止め。
磁石はこんな感じで仮留め。
それをガラスに付けてみると。
ワォ~~いい感じ。
それに加えて、思いもかけない効果があることが判明。
一瞬にしてパチパチっと装着・脱着ができる。
これには、作った本人が一番びっくり。
次に、自作手順を紹介します。
マグネット式のサンシェードの自作手順
手順は
- 生地の製作
- 磁石の設置
です。
1. 生地の製作
車内側からガラスのサイズに合わせて型を取ります。
型紙から面積を計算して、購入品リストを作成。
リストを持って、手芸屋で生地を購入。
それを、自宅でカット。
外から見えてもオシャレなように、キルティング生地にしました。
青い方が外側、白い方が室内側ね。
カットした端がほつれないように、ミシンで端末処理して完成です。
今回は、縫製屋さんに頼んじゃいました。
おぉ~~っ、さすがプロの技。
生地はできたので、磁石の設置作業に取り掛かります。
2. 磁石の設置
サンシェード製作の最大の山場(笑)。
課題は磁石と生地をどうやってくっつけるか?
何度も試行錯誤した結果、ベストな解を発見しました。
先ずは超強力マグネットと接着剤の購入です。
マグネットは強力すぎるので、試作時より小さいタイプを選定しました。百均で4個セットで百円也。
それと、マグネットサイズのカラフルなシールを購入(百均で百円也)。
このシールには非常に大切な役割があります。
考案したマグネット設置の概念図はこんな感じ。
ポイントはマグネットで両側から生地を挟み込んで、接着剤と磁力で固定すること。
これなら生地と強力にくっつきます。これに至るまで結構時間かかりました(汗)
ただ、超強力マグネットなので、車に密着しすぎてはがしにくい為、シールをマグネットに貼って磁力を調整。
3枚くらい重ねて貼ればちょうどよかったかな。細かいチューニング作業(笑)。
構想固まったので、後は作るだけですが、数が多いので大変。
これが、完成形。
見にくいですけど、マグネットに貼ったシールがカラフルで可愛い。
次に、装着手順を簡単に紹介しますね。
自作したマグネット式のサンシェードの装着手順
フロントドアガラスはこんな感じです。
手順は単純にパチパチっと付けるだけ。
時間もほんの数秒。
因みにフロントガラスは市販のシェード。
リヤドアガラスに装着した様子。これも、パチパチっと一瞬にして装着可能。
外から見た風景。紺のキルティング生地がオシャレ。
取り外して袋に収納した状態。
- 左側:左のフロントドアガラス・リヤドアガラス用
- 中央:リヤゲートガラス用
- 右側:右のフロントドアガラス・リヤドアガラス用
カングーの場合、ルーフBOXに余裕で入ります。市販品ではありえないサイズです。
因みにリヤはめ込みのクォータガラスは段プラを吸盤一つで貼り付けました。
これは運転にも邪魔にならないので、貼りっぱなしなので収納不要。
これで、完成です。
想定外でしたが、一番のお気に入りは一瞬にして装着/脱着ができるところ。
商品名『パチパチシェード』で特許申請してもいいかなって(笑)
社内側が白地なので明るく落ち着けます
秘密基地でのビールタイムもリラックス
まとめ
以上、マグネットで取り付ける車中泊用のサンシェードを自作しましたので、その理由と自作内容を紹介しましたが、いかがでしたか?
ハイエースや軽ワンボックスのように、内装材が少ない車にお乗りの皆さん、是非、試してみてください。
『もっといい、こんなサンシェードを作ったよ』って方がおられましたら、ぜひ情報交換をしましょう。