こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
『逆さ傘』って知ってますか?僕は、ひょんなことから『逆さ傘』を入手し、使い始めると素晴らしいメリットの数々で、普通の傘には戻れない『逆さ傘 愛好家』に。
そんな、逆さ傘にデメリットってあるんでしょうか?
ここでは、一度使うと手放せなくなる”逆転の発想”の逆さ傘を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
逆さ傘とは?
まず、逆さ傘とはどんなものか、紹介します。まさしく、逆転の発想の逆さ傘です。
折りたたんだ形はテルテル坊主
折りたたんで、ベルトを締めると、こんな↓下膨れの傘。
ベルトを外すと、なんかテルテル坊主のような、奇妙な形。
この奇妙さが、世の中であまり流行しない理由かもしれません。
青地がアウター、黒地がインナーの二重構造となっているので、やや嵩張ってます。
半分開いた状態もテルテル坊主
傘を半分開くと、アウター部分が二段の逆折りに。
逆から見ると、インナ部分はこんな↓感じ。
なんか、テルテル坊主がダンスして、クルクル回っているような(笑)。
でも、完全に開くと普通の傘に
完全に開くと、アウターがピンっと張って普通の傘になります。
逆から見ると、インナーもピンと張って、重厚感のある雰囲気。
要は、普通の傘とは反対のモードの逆折りで開閉される仕組み。
これって、逆転の発想ですよね~
街中ではあまり見かけなく、まだニッチな商品
出始めは10000円程度していたこともあるかもしれませんが、街中ではあまり見かけなく、まだまだニッチな商品です。
でも、最近では2000円前後で売られています(詳細はここ↓)
そんな、逆さ傘も実際に使うとデメリットも感じますので、まずは紹介します。
逆さ傘のデメリット
かさばる
普通の傘は生地は一枚だけなのに対し、逆さ傘はアウターとインナーの2重構造になってます。
なので、畳んだ時が太くなり、やや、かさばる。
重い
かさばることと同じですが、生地が2重構造になっていることもあり、やや重たい。
普通の傘は軽いものだと300g程度ですが、逆さ傘は400〜500gが一般的。
これは、致し方ないことですね。
お店の傘入れに入らない
実際使って、気になったのが、お店に入る時に傘立てに入らないこと。
でも、よくよく考えると、そもそも傘立てって傘が倒れるから必要なもので、後述しますが、自立するので傘立て不要とも思えます。
畳んだ時に水滴を切りにくい
逆さ傘はたたむと濡れた面が内側になる。
後述しますが、逆さ傘の最大のメリットなのですが、畳んだ時に水滴を切りにくいんですよね。
以上、逆さ傘のデメリットを考えると、いいところないじゃんって思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
デメリット以上にメリットが大きく、一度使うと手放せない。
次に、そんな一度使うと手放せない理由を3つのシーンで紹介します。
手放せない理由1:助手席に傘を置く時
使い始めて、まず驚いたのが、畳んだ状態で外側を触っても濡れないこと。
何故って、逆折りなので、アウタ―が内側になり、濡れていないインナ―が外側になるから。
これって、車の中では最高です。
こんな↓感じで、助手席に無造作に置いても、シートが全く濡れない。
さらに、助手席の人も全く濡れないんですよね。
手放せない理由2:車の乗り降り
雨の日の車の乗り降りって、どうしても服が濡れちゃいますよね?
逆さ傘の魔法のパワーは車の乗り降りで発揮されます。
どうして濡れないか、説明しにくいので、そのシミュレーション写真で説明しますね
車から降りる時に濡れない
❶ドアを少し開けて、逆さ傘を外に出します
この時、アウターは内側で上を向いてるので、水が垂れてくることはありません。
外から見たらこんな↓感じ。
❷そのまま、素早く外に出していく
❸ドアの最上部近くまで、傘を持ち上げる
❹傘を開き始める
普通の傘を違って逆に開くので引っ掛かりもありませんし、この状態で、車内への雨の侵入は防げます。
❺どんどん傘を開く
ここまで開けば、安心。
❺逆さ傘フルオープン
普通の傘と違い、ドアを少し開けるだけで傘の展開が可能。
魔法にかかったようです。
車に乗る時も濡れません
車に乗る時は、降りる時の逆の操作(❺→❹→❸→❷→❶)を行うだけ。
このメリットは、車だけじゃありません。
次に、電車に乗る場合について説明しますね。
手放せない理由3:満員電車
雨の日の満員電車、傘で他の人を濡らさないか気になりませんか?
デパートの様に、ビニールの傘入れがあればいいのですが、電車のホームではなかなか、見当たりません。
そんな時、逆さ傘だと、なんにも気にする必要はありません。
手放せない理由3:電車のホーム
さらに、ホームで電車を待っている時、傘を持ちながらスマホするって面倒ですよね?
そんな時、逆さ傘だと、なんにも気にする必要はありません。
逆さ傘は自立するので、地面に立てるだけで両手が自由になります。
まとめ
以上、逆一度使うと手放せなくなる”逆転の発想”の逆さ傘を紹介しましたが、いかがでしたか?
個人的には、デメリットもあるもののメリットが大きいのに、街中ではあまり見かけないのが信じられないくらいです。
逆さ傘のことが気になっている方の参考になれば幸いです。
ひょんなことから逆さ傘の令和決定版ともいえる『Rain Smile U2』の先行モニターすることに!
【『Rain Smile U2』を先行モニター】瞬殺で自動開閉できる究極の逆さ傘だった!で、紹介していますのでどうぞぉ~
以前さかさ傘を扱っていました。(OEMで作って販売していました)
当時の私もまったく同じことを考えておりまして「メリットしかない」「絶対に売れる」と思っていました。
今ではホームセンターの店頭などでも見かけますが、まだ世の中にほとんどなかったころの話です。
そうは言っても、Amazonや楽天市場などのECモールで検索すると、当時からけっこう売られてはいたんですよ。
しかし、思ったようには売れていませんでした。その理由が
1.ダサい
2.重い
3.壊れやすい です。
天布が二重のため、結構かさばります。畳んだ状態だとかなり太め。
傘を開いたときはともかく、たたんだ状態で持ち歩くのがとにかくダサいと言われました。
そして重い。構造上仕方がないのですが、軽くしようとすると今度は壊れやすい。
ここ最近の傘業界のトレンドは超軽量でコンパクトな折り畳み傘です。
つまり、さかさ傘はアイデアは良いのですが、今の時代の潮流と逆行した構造なんですよ。
当時の私は「5年後には世の中の傘のほとんどがさかさ傘になっているかも」とまで思っていました。
しかし、世間はそんなに甘くないですね。
雨の日に、この傘を持ち歩いている人を見かけることさえありません。
まだ世間に浸透していなのではないのです。
5年経っても世間に認められない不遇な傘なんです。
長文失礼しました。
カモねぎ様
コメント、ありがとうございました。
僕も、世の中の傘のほとんどが逆さ傘になると思っています(真剣に)。
そもそも、今の傘の開き方が普通だという固定概念自体がおかしいですよね。
でも、なぜ、僕がここまで惚れ込んじゃったか、よく考えてみると、僕の使い方がポイントかもしれません。
僕は愛知県在住で車社会の中で暮らしており、傘を持って電車に乗ったりするケースが少なく、主に『車で移動する際に使う傘』として使ってます。
そんなシーンで使う、逆転の発想の傘は、信じられないくらいに便利です。
しかし、畳んだ状態で持ち歩くのはかさばって、重いと感じるのも事実。
なので、こんな発想で再度トライされてみては?って勝手ながら意見を書かせていただきます。
(1)ターゲット顧客:愛知県の様な車社会の地域に絞る
(2)商品名:車傘(くるまかさ、英名 Car Umbrella)
(3)車の乗り降りの利便性に焦点を絞った商品にする
❶傘の柄:車内で邪魔にならないようにストレートのシンプルなものにする
❷材質:山岳テントやタイベックの様な超薄手の生地を使って、サイズダウン・軽量化を図る
❸大きさ:車からの移動程度に絞って、傘自体のサイズを小型化する
こんな感じで、世の中に出回ってくると必然的に世の中に浸透するんじゃないかなって思うのですがいかがでしょうか?
素人の勝手な発想ですがお役に立てれば、幸いです。
追記:僕は自動車の開発部門に所属しており、雨の日の車の出入りを快適にする方法や濡れた傘を車内のどこに保管すればいいのか、
社内で真剣に考えていた時期もあり、自動車技術者の永遠の課題ともなってます。
山キャン情報室 管理人 亀太郎