御嶽山巡礼登山!御嶽ロープウエイから一時規制解除の剣ヶ峰へ(2019.7.29)【2023年7月時点最新情報付き】
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こんにちは、亀太郎です。

御嶽山は2014年9月27日11時52分に噴火して多くの犠牲者が出てしまいましたが、御嶽山は愛知在住の亀太郎としては、登山・スキー・キャンプで多くの思い出のあるお山。

2018年からルート・期間限定で剣ヶ峰までの登山が一時規制解除されていますが、行方不明の方もまだ5名おられるという事で、なかなか、登る勇気が湧かなかったですが、今回、その方たちへの巡礼も兼ねて行ってきました。

登ってみたいなって方へのルートや登山情報も兼ねてアップしますので、よろしかったらどうぞ。


この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~
この記事を書いている人
九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。

2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。

>>詳しいプロフィールはこちら

そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。





御嶽山登山の規制解除情報

登山記録の前に、御嶽山の規制情報の確認は必須なので、先ずは紹介しますね。

登山される方は、必ず情報の確認をお願いします。僕が登った2019年7月時点はこんな↓感じでした。

御嶽山は活火山です。現在、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)が気象庁から発表されています。

御嶽山入山規制図 (令和元年7月1日現在)
※今後、登山道の規制が解除されたり、新たに追加される場合があります。入山される場合には、事前に通行の可否を市町村にご確認ください。

【規制に関する問い合わせ先】
(黒沢・開田口)木曽町役場総務課危機管理室 TEL 0264-22-4280

(王滝口)王滝村役場総務課 TEL 0264-48-2001

※御嶽山は、火山活動が低下してきていますが、今なお噴煙活動や地震活動が継続しています。危険ですから、規制区域(警戒区域)内には絶対に立入らないでください。

許可なく立入った場合は、災害対策基本法により罰せられます。

2023年7月時点の最新情報

  • 下図は2023年7月30日に木曽町公式サイトで公表されている最新情報。

御嶽山最新情報(2023年7月30日時点)

状況によって変わる可能性がありますので、詳細は必ずこの↓ホームページを確認ください!

木曽御嶽山安全対策情報

登山ルート

中の湯から上るルートなど他にも長いルートはありますが、ここでは、メジャーな二つを紹介しますね。

  • 濁河温泉から登るルート(小坂口ルート)
  • 御嶽ロープウエイから登るルート

なお、最もメジャーな田の原から登るルートは9合目までしか登れません(八丁ダルミが通行止め)。

2023年から期間限定で八丁ダルミの通行止めが解除されてます

一時規制解除で登れる御嶽山ルート
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濁河温泉から登るルート(小坂口ルート)

日帰りでガシガシ歩いて剣ヶ峰を目指すのもいいですが、カフェで有名な五の池小屋で一泊して、翌日、剣ヶ峰を目指すのがおすすめです。

五の池小屋って僕はまだ行ったことありませんが、テレビでも紹介されていてすごくいい所でしたよ。詳細はこのホームページを見てね!

御嶽ロープウエイから登るルート

日帰りで登るならこのルートが一番いいようです。ロープウエイで7合目まで一気に登れますよ。

料金は往復で2600円也。

土日は6時から運行しており、下山時の最終は16:30なので、日帰り余裕です。

ただ、平日は8時からしか運行してなく、下山時の最終は土日と同じ16:30なので、日帰りではやや時間に追われる感ありですけど。

もし、16:30までに間に合わなくても歩いて下山できるルートはありますのでご安心を!

僕は、平日に御嶽ロープウエイから登るコースを登ったので、亀太郎の鈍足で間に合うか、登山時はちょこっと焦りましたが、問題ありませんでした。

では、次に、亀太郎の登山日記を写真をメインに紹介しますね。

チャットでご相談。山キャン情報室では、「○○な情報も知りたい」など、読者様のご質問やご相談に、お答えしています。

登山記録

日時:2019.7.28(前夜泊)〜7.29

  • ルート:御嶽ロープウエイから登るルート
  • 山行形態:ソロ前夜泊日帰り
  • 所要時間(休憩含む):登り 約3時間15分、下り 約2時間半

コースタイム:

  • 御嶽ロープウエイ駐車場〜登山口(ロープウエイ飯森駅):15分+α
  • 登山口〜行場山荘:5分
  • 行場山荘〜女人堂:55分+休憩10分
  • 女人堂〜石室山荘:70分+休憩10分
  • 石室山荘〜頂上(剣ヶ峰):60分+20分
  • 頂上(剣ヶ峰)〜登山口(ロープウエイ飯森駅):155分
  • 登山口(ロープウエイ飯森駅)〜御嶽ロープウエイ駐車場:15分+α

ルートは御嶽ロープウエイから登るコースで、詳細はこんな感じです。

御嶽ロープウエイから登るルート
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3次元でのルートはこれね。

御嶽ロープウエイから登るルート
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御嶽ロープウエイ駐車場で前夜泊

愛知からなので日帰りでも十分可能な距離ですが、納涼かねて前夜泊しようと、ビール持参で、御嶽ロープウエイ駐車場に到着。

御嶽ロープウエイ駐車場
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ガスってて、ロープウエイの先が見えませんね。なので、途中のコンビニで買ったから揚げ弁当と缶ビールで晩御飯タイムね!

御嶽ロープウエイ駐車場で晩御飯
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それでも、足りずに車中でドラえもん見ながらビールタイム(笑)

御嶽ロープウエイ駐車場で缶ビールタイム
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寛いでいると、雷雨のどしゃ降りになっちゃいました。これは、明日は温泉入って帰宅するだけ?って。

朝起きたら青空も。でも、予報では昼から天気が崩れるとのことで、ガスと雨の中の山行覚悟で登ることに。

御嶽ロープウエイ駐車場の朝
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御嶽ロープウエイ駐車場〜登山口(ロープウエイ飯森駅)

平日なのでロープウエイの始発が8時。早めに並んで一番ロープウエイに乗りました。

御嶽ロープウエイのゴンドラ景色
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7合目の飯森駅まで15分。すでにガスの中。

御嶽ロープウエイ飯森駅
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登山口ですでに8時半。いつもは5時前には行動している鈍足の亀にとってはちと不安な時間です。

登山口
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登山口〜行場山荘

登山口から行場山荘までの道は観光コースで木のチップが敷き詰めてあるふかふかの歩きやすい道です。

行場山荘までの小路
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行場山荘までは歩いて10分弱。

行場山荘
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行場山荘〜女人堂

ここから、階段・・階段・・階段。

前日がどしゃ降りだったので道は田んぼ状態で、いつものように階段を避けて歩くこともできず、とほほでした。

御嶽の階段地獄
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巡礼の方が白装束で続々と下山してます。前日に山小屋で泊っている方も多いんですね~

御嶽巡礼者
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田んぼ状態の階段を上ること約一時間で、八合目の女人堂に到着しました。

女人堂
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女人堂〜石室山荘

女人堂はこんな鳥居や石像が山ほどあります。さすが、霊山の御嶽です。

女人堂
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女人堂からはゴロゴロ石状態。歩きにくいすね~

女人堂からの登り
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石像見ながら登ります。

女人堂からの登り
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次のポイントの石室山荘まであと800mです。

女人堂からの登り
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ここら辺から森林限界で岩々の登山道に代わりました。

女人堂からの登り
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ず~~っとガスの中でしたが、少し青空が見えてきました。これは少し期待できるかも。

女人堂からの登り
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石室山荘、ロックオンしました。

ここら辺から、酸素不足を実感しながら、一歩一歩登ります。マジ、きつい!

もうすぐ石室山荘
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石室山荘に到着~~

石室山荘に到着
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ここで、酸素不足を補うために、タバコで一酸化炭素を注入しました(笑)

亀太郎は一酸化炭素で生きていけますが(笑)、御嶽は3000m超えなので、よい子の皆さんはこれを持参された方がよいかもです。

携帯 酸素ボンベ
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石室山荘〜頂上(剣ヶ峰)

石室山荘内は通り抜けコースとなってます。ここで休憩されている方も多かったです。

石室山荘内
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石室山荘を出て、いざ剣ヶ峰まで歩きます。ここから、3000m峰らしい岩々状態です。

平日なので登山者も比較的少なくて歩きやすかったですよ。週末はこんな感じでは歩けないようですけど。

頂上まで
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石像と鐘がホント沢山あります。

頂上まで
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剣ヶ峰ロックオンしました。ガスで見えないと思っていたのですが幸運にもガスが抜けてました。

頂上まで
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二の池分岐。ネットでは見てましたが、二の池の色が。。。。

二の池分岐
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剣ヶ峰山荘が見えてきました。登るのもつらいけど、それ以上に気持ちが辛い。

頂上まで
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剣ヶ峰山荘、言葉では表せない形になってました。登山道も火山灰が。。。。。

頂上まで
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剣ヶ峰山荘横の頂上山荘はすっかりなくなってシェルターに代わってます。

避難シェルター
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唯一の救いは青空が出てきたこと。4年前の噴火を思い出したら、ちょこっと、涙が出てきました。

避難シェルター
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シェルター横に慰霊碑が立ってました

慰霊碑
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ここで、お祈りしてから最後の階段を登りました。

慰霊碑
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剣ヶ峰(山頂)

いつもの山頂の気分とは違いますが、いつものポーズで、二ノ池をバックに写真をとってもらいました。

剣ヶ峰にて
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頂上から再開した二ノ池小屋がくっきり見えたのでよかった!

二の池
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ふと、近くに目をやると献花台に花束が添えてありました。

花束
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噴石で傷ついた石像は首から上が痛々しいので、見えなくしてありました。

補修中の石像
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ガスが抜けて、八丁ダルミの方も一瞬見えたです(遠くに見える稜線が八丁ダルミ)。

ここは入山規制がかかっているため歩けませんので、田ノ原からのルートはその手前の九合目までです。ホントは馴染み深い田ノ原から来たかったのですが。。。

八丁ダルミ
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剣ヶ峰では長居をしないように指導されているので、いつもの山頂コーヒはとりやめて下山します。

それにしても、剣ヶ峰山荘の屋根がすごいことになってて、ホント、声も出ません。

左の黒いものは、頂上山荘から変わったシェルターです。

剣ヶ峰にて
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2015年の噴火以来、入山可能になったら慰霊に来ようと思いつつ、気持ちが整理できないこともあり、4年もかかってしましました。

いつもの登山とは全く気持ちが違いましたが、ホント来てよかったです。

っということで、頂上からヘロヘロになりつつ、2時間半かけてなんとか御嶽ロープウエイの飯森駅まで帰ることができました。

おまけ

雨覚悟で登りましたが、登山中は雨にも降られず、頂上ではガスも晴れるという幸運に恵まれました。

ところが、下山して、車に戻ってかたずけ終わって一服していたら、一瞬にしてどしゃ降り状態に。

帰りの車の中でマジ遭難するかと思うほどのどしゃ降りで、楽しみにしていた開田ソフトは食べずに帰ったです。

まとめ

以上、御嶽山の剣ヶ峰までのルートの紹介と登山記録の紹介をしましたが、いかがでしたか?

山頂の剣ヶ峰はまだ痛々しい状態が続いていますが、噴火して4年経ち、御嶽山も落ち着いてます。火山に対する警戒は他の山とは比べ物にならないくらいしっかりしていると思います。

山好きの方の皆さんも気になる山だと思いますので、是非、登って巡礼をしていただきたいと思い、詳しく紹介させていただきました。