こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
七大陸最高峰とは、各大陸で最も標高が高い山のことですが、オーストラリア大陸ではちょっとした論争がありました。
それは、オーストラリア大陸最高峰の『コジオスコ』は七大陸最高峰といっていいの?ってこと。
どんなことなのか、詳細を調査したので紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
『コジオスコ』vs 『カルステンツ』の七大陸最高峰論争
バスの分類では『コジオスコ(2228m)』
七大陸最高峰(セブンサミッツ)とは各大陸で最も標高が高い山のこと。
地質学上では大陸は6つですが、ユーラシア大陸をアジア大陸とヨーロッパ大陸の二つに分けて7大陸としています。
詳細は7大陸最高峰の難易度は?技術面・体力面・日数面などから独自にランキングで紹介していますが、オーストラリア大陸の七大陸最高峰は『コジオスコ(2228m)』。
そもそも、七大陸最高峰の名付け親はアメリカ大富豪の『ディック・バス』で、自らの体験をまとめた著書『Seven Summits』の中で紹介したもの。
なので、一般的には『コジオスコ』が世間に知れ渡っていますが、それに異論を唱えたのが世界的な登山家ラインホルト・メスナー。
メスナーの分類では『カルステンツ(4884m)』
バスの分類では『オーストラリア本土』だけ。
それに対して、メスナーの分類では『オーストララシア(オーストラリア本土+その周辺海域)』。
なので、オーストララシアまで範囲を拡張すると、コジオスコよりも2000 m以上高い『カルステンツ(4884m)』となることに。
では、その二つの山の登山難易度はどれくらいなのか、次に紹介します。
- ニューギニア島の最高峰で、インドネシア語でプンチャック・ジャヤと呼ばれる
- ジャヤ峰、カルステンツ・ピラミッドとも呼ばれる
コジオスコの登山難易度
登山ルートはこの↓二つ。
- リフトで上がり歩いて登頂(頂上まで6.5km)
- 別ルートで歩いて登頂(頂上まで9km)
なんと、1976年までは自動車でも山頂付近に行けたそう(^^;;
リフトの終点からは、木道が整備されており、夏には美しい花畑を見ることができる。
別ルートで歩いて登頂する場合もこんな↓感じ。
頂上付近はこんな↓平和な光景。
カルステンツの登山難易度
リフトでも行ける『コジオスコ』に対して『カルステンツ』は真逆で、七大陸最高峰の中でも最も難しい山の一つ。
こんな↓登山風景を見てもわかりますよね〜
表面は全て岩で、こんな↓綱渡りも必要だそう。
初登頂は1962年ということからも、その厳しさはわかりますよね。
入山にはインドシア政府の許可が必要で、入山許可の取得には通常数ヶ月かかるようです。
どっちが七大陸最高峰?
登山家としてはメスナーの分類に軍配がっ
七大陸最高峰を制覇した人は、やや古いですが2011年現在で約348人。
その348人はコジオスコかカルステンツのどちらかに登った人で、そのうち116人はどちらとも登った人。
なんかややこしいですよね(^^;;
そもそも、リフトでハイキング気分で上れるコジオスコは登山家の「登山」の対象外で、世界的な登山家のメスナーにはあり得ないと考えたところもある様です。
なので、どちらが正解ということはないですが、登山家としてはメスナーの分類に軍配が上がっている様。
南谷真鈴(みなみや まりん)さんも両方登ってます
日本人セブンサミッターとして有名な『南谷真鈴(みなみや まりん)』さん。
当然かもしれませんが、両方登ってました↓(^^;;
- 2015年12月 コジオスコ登頂
- 2016年2月 カルステンツ 登頂
詳細は南谷真鈴さんで一躍知られた『探検家グランドスラム』について徹底調査で紹介しています。
まとめ
以上、オーストラリア大陸最高峰の『コジオスコ』は七大陸最高峰といっていいのか調査しましたが、いかがでしたか?
何が正解とはいえませんが、登山家としては『カルステンツ』に軍配が上がる様です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。