
こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
中央アルプスの木曽駒ケ岳(2956m)。
ハイシーズンになるとロープウエイが大混雑することで有名。
僕は、何度も登って、混雑を回避する方法を試しています。
そんな経験をふまえて、木曽駒ケ岳で登山と題して、ロープウエイ・登山道の混雑を回避して快適に登れる3つの裏技を紹介します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
木曽駒ケ岳で登山|ロープウエイを降りた後の登山道も混雑

ロープウエイの混雑は有名ですが、登山道もヤバイほど混雑します。
ハイシーズンになるとツアーも多く、千畳敷から乗越浄土までの登山道では大渋滞することも(;^_^A
そんな混雑を回避する方法を試した結果はこの↓3つ。
- 「前夜泊」で混雑を回避
- 「ゆったりテント泊」で混雑を回避
- 「がっつりテント泊」で混雑を回避
次から、そんな3つの裏技を一つづつ紹介します。
木曽駒ケ岳で登山|❶「前夜泊」で混雑を回避

混雑する前に登っちゃいましょう
自宅が遠いので大変?
そんなことはありません!車中泊という裏技があります
裏技1:菅の台バスセンターで車中泊

ロープウエイに乗るためには菅の台バスセンターからバスに乗る必要がある。
ハイシーズンはバスの始発時刻は5時15分ですが、僕の経験では、6時過ぎると”なが~~い行列”ができるので、遅くとも5時前にはバス停に並び始めた方がいい。
始発バスだとロープウエイも混雑なし。
でも、夜中に高速を飛ばしてくることはしんどいですよね?それを、回避する方法が、菅の台バスセンターでの前夜泊。
24時間トイレもありますし、車中泊組もたくさんいますので安心。
裏技2: 駒ケ岳SAで車中泊【名古屋方面からの方限定】

名古屋方面からの方限定ですが、駒ケ岳SAでの前夜泊もいい。
大きな声では言えませんが、高速料金の深夜割が使えます。
駒ケ岳SAから菅の台バスセンターまで4km程度なので、菅の台バスセンターの車中泊とほとんど変わりません。
- 名古屋からだと1100円安くなるので、駒ヶ根名物の「ソースカツ丼」が食べれるっ
- サービスエリアではマナーを守って、仮眠程度でお願いします
早朝登山なので登山者が少ない

早朝の千畳敷はガラガラ。
僕は、千畳敷駅を降りて30分間は高度順応させてから登山を始めますが、それでも登山者は少ないですね~
これは↓、中岳から写した木曽駒ケ岳ですが、山を独り占め(笑)。

帰りのロープウエイは回数券もらって千畳敷を散策しながら待つ

千畳敷に戻ってくると、ロープウエイ駅は観光客の方も含めてごった返してます。
でも、大丈夫!
駅で回数券をもらって、自分の順番が来るまで、千畳敷を散策して遊んでいればいいんです。
- 順番が来た回数券番号は巨大スピーカーでアナウンスされます
- 1時間以上待ちなどザラにありますが、暑い下界に降りたくない方は、順番が来たらガッカリするぐらい(笑)
木曽駒ケ岳で登山|❷「ゆったりテント泊」で混雑を回避

混雑した後に登りましょう
暗くなったら下山が大変では?
そんなことはありません!テント泊という裏技を使えば、素敵な出会いも
裏技:午後から入山してテント泊

ロープウエイの千畳敷駅から頂上山荘のテント場までは、ゆっくり歩いて2時間。

なので、14時ごろに登山スタートすれば、16時過ぎにはテント場まで行けます。
このパターンだと、ロープウエイも上りは空いている。
- 超ハイシーズンは下調べ必要
- 本来は15時までにはテント場に着きたいが、登山者も多いので16時着でも十分かと
- 初心者の方は15時着目標がおすすめ
- 午後からは雷が心配なので、天気予報はしっかりチェックすること
テント場で雪渓オンザロック

頂上山荘テント場は場所にもよりますが、こんな↑風よけの石組があり、おすすめ。
近くに雪渓が残っている場所があり、こんな↓感じで「雪渓オンザロック」が楽しめます。

木曽駒ケ岳のご来光

頂上山荘テント場から木曽駒ケ岳の頂上までは歩いて20分程度。
日の出前に登って、ご来光を見て下さいね(必須)。
エーデルワイスを探してみよう
テント場近くには、木曽駒ケ岳固有種の駒薄雪草(コマウスユキソウ、開花時期7~8月)の群生地があります。
日本のエーデルワイスとも呼ばれており、群生地はテント場から歩いて10分程度。

他でも見ることができるようですが、以前「自然保護管」の方から、ここがベストだと教えていただきました。
これまで外れはなかったので、確実に見れると思います。
探すポイントは、花弁のかわいい”うぶ毛”↓。

翌日の午前中までに下山
下山は遅くとも午前中までに千畳敷駅に着くようにしましょう。
そうすれば、少ない待ち時間でロープウエイに乗れます。
ただ、乗越浄土からの下山時は、こんな↓感じで登りの方とのすれ違いが多くなるので、気を付けましょう。

- テント場から中岳を登り返すのが面倒な方は、こんな巻き道↑を使う手もあり
- 中岳入り口の右側にこんな↓看板があり。難所という程ではありませんが、やや高度感あるので自己責任でお願いしますね。

木曽駒ケ岳で登山|❸「がっつりテント泊」で混雑を回避

混雑するルートを避けましょう
裏ルートを使えば、しんどいですが絶景との出会いも
裏技:ロープウエイを使わない裏ルート
そもそもロープウエイを使わなければ混まないですよね?
そんな、裏ルートがこれ↓。

所要時間は大幅に増えますが、絶景との出会いもあり健脚者の方には是非行ってもらいたいです。
- 千畳敷ルート:登り2時間、下り1.5時間
- 裏ルート:登り8時間、下り6時間
そんなルートの見どころを、僕の7月末に登った例で紹介します。
1日目:桂小場から入山し、将棋頭山経由で縦走して木曽駒ケ岳へ
桂小場駐車場に車を停めて、樹林帯をひたすら登る。

西駒山荘を経由して将棋頭山を過ぎると、稜線歩きに変わります。
西駒山荘で一泊すると楽ちんですが、一気に登りましょう
稜線に入っても、まだまだ木曽駒ケ岳は見えません(;^_^A

あっ、中岳・木曽駒ケ岳が見えてきた

最後の力を振り絞って、頂上山荘テント場で終了。
2日目:濃ヶ池経由でチングルマの群生地を散策して下山
2日目は乗越浄土付近まで下山して、千畳敷と反対側を下ります。
下った所で乗越浄土を見上げるとこんな↓別世界が。

雪渓を横切る所もあり。

濃ヶ池手前までくると、チングルマの群生地がある。
この時は、見渡す限りチングルマって感じで、マジで感動しました。

さらに、濃ヶ池の湖面に映る宝剣岳は絶景。

そこから将棋頭山方面に登り返して、ひたすら下山。
一日目にテント泊装備で8時間登るのはしんどいですが、2日目はその苦労を上回る素敵な出会いが待ってますよ。
まとめ
以上、木曽駒ケ岳で登山と題して、ロープウエイ・登山道の混雑を回避して快適に登れる3つの裏技を紹介しましたが、いかがでしたか?
何度登っても感動を与えてくれる木曽駒ケ岳に是非行ってみて下さい。
これから、登ってみようかなって思ってる方の参考になれば幸いです。