こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
車中泊って、いつでもどこでも出かけられるので楽ちんですよね。僕も登山の前夜泊などで車中泊を活用しています。
でも、車中泊の大敵は「冬の寒さ」。車内では凍えて、くつろげませんよね?
ここでは、そんな寒さ対策として、車中泊の暖房にイワタニのカセットガスファンヒーター『風暖』を使って一泊100円で泊まれる技を披露したいと思います。
車中泊だけじゃなく、春秋のキャンプにも十分使えます。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
イワタニ カセットガスファンヒーター『風暖』って?
車内に運び入れれる手ごろなサイズ・重さ
正面から見たところ
- 点火ダイヤルを左にカチッと回すと点火して、30秒ぐらいすると温風が出ます
- 火力は強弱の2段切り替えですが、車内では弱で十分すぎるほど暖かい
背面から見たところ
- カセットボンベは背面からワンタッチで装着。
サイズ・重さ
- サイズ:319(幅)×260(奥行)×438(高さ)mm
- 重量:4.7kg
車内に運び入れれる手ごろなサイズ・重さです。
次に、どうやって動くのか、原理を説明しますね。
電源不要!自分で発電してファンヒーターのファンまで回す優れもの
カセットガスのみで発電してファンヒーターのファンまで回る。
”熱電発電素子”なるものを使ってるらしい。なんの事か難しくてわかりませんが、最新技術のようです。
表面は熱くならないの?
上面と全面の温風吹き出し口は熱くなりますが、触ると「あちっ」ていう程度。
側面・背面は全く熱くなりません。
なお、安全装置も5つ付いてて、少し動かすだけで止まりますので、安心。
とはいえ、空間の狭い車内では換気は必須で、後から説明しますね。
- 不完全燃焼防止装置
- 立消え安全装置
- 転倒時消火装置
- 圧力感知安全装置
- 温度過昇防止安全装置
詳細はここ↓に載ってます。
そんな『風暖』は車中泊の暖房に意外にベストフィットするんです。次に、その説明をしますね。
『風暖』は意外に車中泊の暖房にベストフィット
真冬でもTシャツ一枚でビールが飲めます
寒い時はエンジンかけたいけど、地球にやさしくないし、うるさくて周りに迷惑。キャンピングカーの様に「FFヒーター」まではつけられないし、車内で普通のガスヒーターを使うのも怖い。
それでも、なんとかして車内を温められないか?
そこで、白羽の矢を立てたのが、カセットガスファンヒーター『風暖』。
意外なとりあわせですが、車中泊の暖房に『風暖』は完璧でした。
車内では弱で十分すぎるほど暖かいです。っというより、暑くて、真冬でもTシャツ一枚でビールが飲める。
僕のセッティング状況
百聞は一見にしかずって事で、写真を。
僕はベッドキットを装備していますが、皆さんの車の仕様に合わせて考えてもらえれば、役に立つかと。
足元から温めるモードにして、乾杯
ベッドキット展開して暖房中
暑いのでビールがすすむ君
『風暖』の暖房費は車中泊では一泊100円也
『風暖』は、ガス缶1本で2時間程度は使えます。
「えっ、たった2時間しか持たないの?」
そう思いますよね。でも、大丈夫。
弱でも10分もすれば暑くなるので、切ったり入れたりするから、長持ちします。
なので、僕の経験では、寝る前と起きた後に4時間程度使っても、カセットガス1.5本程度で十分。
安いカセットガスだと、1本70円ぐらいなので、1.5本で100円。
暖房費一泊100円!安いっ!
ただ、『風暖』は室内で使う前提で作られているので、以下のことは必ず注意してください。
注意事項【重要】
窓開けと一酸化炭素警報器の設置は必須!
『風暖』は普通のガスヒーターのように、炎は出ませんが、ガスを燃やして発電しているので一酸化炭素には注意してください
僕は、窓は小さく開けて、一酸化炭素警報器を車内に置いています。
『風暖』には不完全燃焼防止装置ついてますが、安全面から必須
値段も2000円程度。
これで安心を買えるなら安いですよね。ただ、一度も鳴ったことはないですけど(笑)。
寝る時や車外に出る時は必ず消す
当然ですが、寝る時は必ず切って、シュラフに潜り込んでください。
寒い時は電気毛布とシュラフを併用すればさらに快適度アップ。ここ↓に詳細記事をアップしてます。
車内温度が5度以下の時は点火しにくくなります
真冬とか朝起きた際は車内は相当冷えてますが、5度以下ぐらいになるとガスが気化しにくくなって点火しないことがありました。
これ、『風暖』のウイークポイント。
ただし、寝る際にガスボンベをシュラフの中に入れておくか、それでも点火しない時は、数分だけでもエンジンかけて車内を少し温めれば、点火します。
ただし、エンジンかける場合は、周りに気を使ってくださいね。
- 炎は出ないですが、上部は熱くなりますので要注意
- 転倒消化装置付きなので動かすときは消す
- オートキャンプでの外での使用は可能ですが、風に弱いので、風が強い時は、知らないうちに消えることあり
- 真夏はカセットボンベは車内にいっれぱなしにしないように
まとめ
以上、車中泊の暖房にイワタニのカセットガスファンヒータ『風暖』を使って一泊100円で泊まれる技を紹介しましたがいかがでしたか?
夏でも登山口の車中泊は日が暮れると意外に寒いので、車に入れっぱなしにして、愛用品になってます。
ではでは、暖かくして車中泊を楽しみましょう。
なお、『風暖』は春秋キャンプにも余裕で使えますので、キャンパーの方にも武器になると思いす。
青森県に住んでいます。車中泊時に電気敷毛布だと、肌が当たっていると暖かいが、空間は寒い。結果、冬だと寝るときは電気敷毛布でどうにかなるが、車内での活動は寒くてツラいだけで楽しくない。ディープサイクルバッテリーとインバーター1500wを装備しているので、電気ストーブや自作コタツを作って…意外と電気を食うな…としばらく考え、このWEBに着きました。車はハイエース、窓を開けて一酸化炭素警報機を付ければ風暖でいいだろう、車内空間が暖かくなれば色んなことが楽しめる、高価すぎるべバストはいらん、光が差し込みました。寒すぎたり吹雪だと車中泊しませんが。窓はサイドの小窓をスライドさせるか、助手席窓を少し開けるかです。マイナスの空気が車内に入るでしょうが、亀太郎さんなら個人的にどちらの窓をどの位開けますか?、やってみての試行錯誤でしょうが…。
もりさん
コメントありがとうございます。
僕と全く同じ経過をたどってる人いるんだなってビックリしました。
僕も、電気毛布やこたつでは意外に寛がない、電気の暖房は電気を食うって結論になり、べバストに走ろうか~でも高いし~ガソリンタンクまでの改造するのも嫌だし、悩んでたところに、カセットガスファンヒータに行きついたんですよ。カングーだと10分もかからず暑くなりまが、ハイエースだと部屋の容積大きいのでもう少しかかるかもですね。
僕は、記事にも書きましたが、朝一の車が冷えている時の点火に難点があることを除いて、ホント満足しています。真冬の車内でのビールは最高です(笑)。
質問の件ですが、僕は、後席の窓を開けると冷気が直接当たるので、前席の窓を数センチ開けっ放しにして換気する事と車から出る際に後席スライドドアを1分ぐらい大きく開けて換気してます。
それに加えて一酸化炭素警報器(鳴った事はありませんけどね~)。
なので、常時、警報器で監視しつつ小さな換気をして、一時間に一回ぐらい大きな換気をするって感じです。やっぱ、死にたくないですもんね(笑)。
青森は愛知に比べて寒いと思うのであまり参考にならないかもしれませんが、こんな用心深い人もいるんだと参考にしてみて下さい。
また、質問や意見などあれば、なんでもどうぞぉ~~いつでも、ウェルカムです!