
こんにちは、山キャン情報室 管理人の亀太郎です。
国際宇宙ステーションの「きぼう」って肉眼で見えるって知ってますか?
JAXAのホームページで解説してますが、専門用語が多いので、ここでは、宇宙ステーション「きぼう」を肉眼で見る最新情報と手順を解説します。
2022年9月以来、忙しくてブログ更新をストップしてましたが、今後は可能な限り最新情報は週一回更新します。
- この記事を書いている人
登山歴:2007年~キャンプ歴:1995年~ - 九州の大学卒業後、愛知県の自動車会社で車体構造の研究に従事する傍ら、1995年からデスクワークのストレス解消にオートキャンプを始める。
2007年からは、「山頂でテント泊をしたい」との単純な発想から、登山を独学で学び(一時期、山岳会に所属)、今はソロテント泊主体に活動中。
そんな経験もふまえ、大手メディアでは取り扱っていないノウハウや小ネタ情報を発信しています。
宇宙ステーション「きぼう」は肉眼ではっきり見えます

国際宇宙ステーション(ISS)はサッカー場くらいの大きさで、高度400kmを地球1周90分という高速で回ってますが、条件があえば、日の出前と日没後の2時間ほどの間に地上から肉眼で見ることが可能。
周りに高い建物が少ない方が見やすいですが、山の中や真っ暗なところに行かなくても、自宅から見えます。
上の写真は2020/11/21の日没時に愛知県の亀太郎家から見た写真です。
見え方は、こんな↓感じ。
- 白い光の点がスーッと空を移動していき、飛行機と違い赤色灯などの点滅はしません
- 最初は暗く、だんだん明るくなり、やがて暗くなりながら消えていく
- 地球の影へ出入りすることもあり、急に現れたり途中でフッと消えたりする
「きぼう」は地上から約400km上空に建設された巨大な国際宇宙ステーション(ISS)の中に作られており、宇宙飛行士が長期間活動できる、日本で初めての有人施設。
これまでも若田さんはじめいろんな方が搭乗しており、最大4名まで搭乗でき、その全容はこんな↓感じです。
『どうやって、見ればいいかわからない』って思ってる皆さん、安心してください。
本ブログでは、どの地点からいつ見えるか、最新情報を毎週更新していますので、次に紹介します。
宇宙ステーション「きぼう」が肉眼で見える地域と日時【最新情報|2023年3月16日更新】

2023年3月16日現在の予報です。
今後の一週間は北海道大当たりです~
3月16日 (木) 18:51頃
南西から現れて、北東に進みます
- ◎ばっちり見える:秋田・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪
- 〇見える:札幌・広島・福岡

3月17日 (金) 19:39頃
南西から現れて、北東に進みます
- ◎ばっちり見える:札幌
- 〇見える:秋田
- △なんとか見える:仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇

3月18日 (土) 18:52頃
南西から現れて、北東に進みます
- ◎ばっちり見える:札幌・秋田・広島・福岡
- 〇見える:仙台・金沢・名古屋・大阪
- △なんとか見える:東京

3月20日 (月) 18:54頃
南西から現れて、北東に進みます
- 〇見える:札幌
- △なんとか見える:秋田・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡

3月29日 (水) 19:50頃
北西から現れて、南東に進み、頭上でフッと消えます
- ◎ばっちり見える:札幌
- △なんとか見える:秋田・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪

なお、読者の方から観測方法についての疑問が寄せられており、ここで↓紹介しています。
宇宙ステーション「きぼう」の観測方法|日の出前・日没後しか見えないのは何故?
宇宙ステーション「きぼう」の観測方法|見上げる角度が大きいと見えやすいのは何故?
ここまで読んでいただければ、観測可能ですが、観測地を詳細に絞ったり、見える方角などを知りたい方へ、その手順を紹介します。
宇宙ステーション「きぼう」を肉眼で見るための手順【詳細版】

きぼうを見れるタイミングはこの↓4つの条件が重なった時
- 国際宇宙ステーション(ISS)が上空近郊を通過
- 日の出前や日が沈んだ後の数時間(地上が暗く、ISSに日が当たっている時間帯ということ)
- 見上げる角度(仰角)が十分にあること
- 空がおおむね晴れている
国際宇宙ステーション(ISS)が1周する間に地球も自転しているため、ISSは元の位置には戻らず、地球を1周した後は、どんどん西へずれていきます。さらに、地球は完全な球体でないため重力場のひずみや上層大気の抵抗、太陽放射圧などから徐々に軌道がずれていくため、ISSの軌道は毎日違ってます。
この条件って、専門家が軌道計算しないとわかりません。
でも、大丈夫。
JAXAのホームページで簡単に確認できますので、その4つの手順を説明します。
手順1:JAXAのホームページ「きぼうを見よう」を立ち上げる
JAXAホームページ(#きぼうを見よう)をクリック
手順2:あなたの居る場所と見える日にちを指定
①「地名を選択」(赤枠)をクリック

②観測地域(赤枠)をクリック

ここでは、中部を選択してみます。
③あなたの居る場所を選択

ここでは、浜松を選択します(自分の居る場所がない場合は、なるべく近くを選択してね)。
④見たい日を選択
上段に1週間の観測可能予報が出ていますので、見たい日を選択。

◎:よく見える(45度 < 最大仰角)
○:見える(30度 < 最大仰角 < 45度)
△:なんとか見える(10度 < 最大仰角 < 30度)
×:見えない
ここでは、「7(木)朝◎」を選択してみます
日にちの横の「朝」は日の出前に見える時(日没の時は「夕」になります)
手順3:時刻・迎角・方位角をチェック
「見え始め」・「一番よく見える時(最大迎角)」・「見え終わり」の一覧表が出ます。

この場合は、6時9分に見え始めて、6時15分に見えなくなるという事。
その時の迎角と方位角も出ますが、何のことか、分かりにくいですよね。
でも、大丈夫。次の手順に進んでください。
軌道は複雑に変わるので、30秒単位で更新されているようですが、大きなところは変わりません。
手順4:見え方を視覚的にチェック
上の表を下へスクロールすると、こんな↓「地平座標表示」が現れます。

これは、自分の位置から空を見上げた時に「きぼう」がどんな軌道を通るか見るものです。
初期は『南』を見た時にセットされているので、画面をつかんで左右をドラッグしてみて下さい。
なお、「+」「-」で空の大きさを変えれるので、最初は「-」で全体を見た方がよいかと。

この場合は、6時9分に北西から見え始めて、6時15分に東南東に沈んでいくことになります。
これで、準備完了。早朝の場合は目覚まし時計をかけて早起きしてください。
僕はタバコを吸ってて偶然見つけたぐらいですが、JAXAのHPにこんなテクニックが紹介されてました。
- 見つからない場合は、最も高度が高くなる時にターゲットを絞って探す
- 明るい光がすーっと移動していくイメージ
- 軌道予測は定期的に更新されるので、観測の1、2日前に再度情報を確認した方がよい
- 広く開けた場所なら最大仰角20度くらいでも探せますが、初心者の方には、最大仰角が30度以上がおすすめ
まとめ
以上、宇宙ステーション「きぼう」を肉眼で見る手順を簡単に解説しましたが、いかがでしたか?
見たいけど、手順がよく分からないって方は、問い合わせコーナーへ観測点(都市名だけでOK)を連絡いただければ、日時や見方を調べて返信しますので、遠慮なくどうぞ~
ではでは、みんなで、きぼうを見よう(*^^)v
Amebaのブロ友「ばやしさん」からのお便り。2021/2/21早朝に眠い目を擦って、寒い中、三脚立てて激写したそうです。
それにしても、2枚目の写真にUFO?らしきものが!なんやろ?